これは、犯罪教唆小説ではないのか!?
ウッカリ、この作品を22時半から読み始めてしまったら、「口がどうにもラーメン」になってしまった。。。応援メッセージを送ると筆者から悪魔の囁きにも似た「これからラーメン買いにコンビニに走るしかないですね」の指令が即座に飛んできた。
受け子でもないのに、会ったこともない筆者からの指示に従う私。家に帰り人心地ついてから、ふと我に返り、「これがラーメン買って来い」の指示で良かったと思う次第。
三国志のクライマックス
「死せる孔明 生ける仲達を走らす」
ではないが、休日の夜リラックス姿になっていた私を着替えさせ、寒風の中、コンビニに走らす威力だけはあるので、皆さん、注意してください。
本作は、食後30分以内の読書開始を強くオススメします。
食い物関係の作品っていいですよね。
誰かがひどい目に合うわけでもなく、ただただ幸せな感覚に浸れて。
そんな善性の塊が魅力の飯作品ですが、文字しかない小説という媒体だと、映像作品みたいに単に飯出してドン! 美味い! じゃ作品になりません。
いかにしてその食べ物がおいしそうに感じられるのか、食べたらどうなるのかなど、ともかく語彙力・表現力が求められます。
更に言えば、食事をするシチュエーションも大事です。
食べる状況は食事の重要なアクセント、ともなればその状況を適切に綴るのもまた必要な事だといえましょう。
本作では、夜という実に背徳的な時間帯に疲労困憊という状況下、カロリー爆弾であるラーメンをむさぼるという、飯もシチュエーションも完璧な状態で食されます。
こういうのでいいんだよこういうので。
それを実に豊かで、ともあればバカバカしく、それでいて満足感満点で、臨場感あふれる書き方で綴っています。
読み終えた後は、きっと時間もカロリーも気にせず、ただただラーメンをむさぼるラーメンマシーンになってしまうこと間違いなしです。
うおォン。