泥中の蓮は花開くのか??

陰謀渦巻く後宮。そこで生まれ育った公主もまた、ただ美しく咲く花ではいられません。家柄や立場、心の傷に苛まれながらも、明るく生きようとし、周囲を気遣い、逃げずに立ち向かう少女の姿勢に心打たれます。
その為もあってか、家族や周囲で支える人々との絆も美しいものです。とりわけカタブツ武官との関係が、もう、じれったくて! たまりません!! (そんな彼も、お酒が入ると……フフフ)

一方でこの後宮たるや、また。優雅に見えて水面下での醜い争い、第一VS第二夫人、他大勢の妃嬪たち、そこに絡まる宦官の邪心、終わりなき欲望と陰謀、しっかりしろよお父ちゃん(皇帝)、等々……まさに理想的(?)な後宮の図ではありませんか。
とりわけ「皇后さまと宦官」の会話などは、たいへん香ばしくてよろしゅうございます。

本作品は「第一部」とのことで、完結においてもまだ色々とつぼみの部分もありますが、続編にも期待です!

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