【詩集】その日の出来事

アーミー

抑えきれない想い

初めは、ほんの微かな予感だった。

気のせいだと、何度も自分に言い聞かせる。

けれど、この胸を締めつけるような感覚は何?

押し寄せる波のように、じわじわと大きくなり、やがて予感は確信へと変わる。


過去に幾度、苦しみに身を捩っただろう。

もう二度と、同じ痛みを味わうものかと、

固く誓ったはずなのに。

それでももう、隠しきれない。

抑えようとしても、込み上げる衝動。


こんなこと、言ってる場合じゃないのはわかってる。

でも、もう耐えられない――


私、今――電車の中でお腹が痛い。

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