創作論について

創作論について

※まず、これはＷＥＢ小説を趣味で書く人用で、プロやもうバズってる人向けではありません。

すでに流行っている作品はすべて正しいのでこんな文章を参考にする必要はありません。

１、最初に

小説を書くために創作論は不要です。

説明します。

創作論は１を２にする道具であって、０を１にはできません。

あくまでこれを書きたいという１があって意味があります。

創作論だけをたくさん覚えて、作法が完璧でもそもそもの１が面白くなければ意味がないです。

面白い１とは、あなたが好きで書きたいと思っているものなので、まずそれを最優先しましょう。

なので、なんかあちこちにある創作論のまとめはざっと読んだら一度忘れましょう。

貴方の話が面白いかどうかに関係ないからです。

２、話の面白さ

話の面白さの大部分は主人公の面白さです。

強烈な能力と強烈な思いを持っている主人公を作って、その人の個性を示す小ネタをひたすら盛ります。

主人公がすごいか、相方や恋人と交流するシーンを続けて本筋を進めましょう。

主人公のすごさや交流が描かれない話があるのは文字数の無駄です。

設定から作るのではなく、主人公から作りましょう。主人公が活躍できるように設定を作りましょう。

もし、主人公以外の人のキャラが濃くなって面白いなら主人公を変えましょう。

※語り手と主人公は別です。ホームズの語り手はワトスンですが、主人公はホームズです。

３、お話の組み立て

まず始まりと終わりを決めます。

始まりは主人公にかけたものや失ったもの。

終わりは主人公がそれを得て幸せになるところ。

これは恋愛だったり、迫害だったり、失われた記憶だったり、なんでもいいです。

それらが決まれば、それらを阻害する主敵を決めます。

主人公の目的に反することをさせればいいので決まりやすいです。

そして、主人公の目的と、それに反する敵、その敵の倒し方が話の主軸としてのテーマになります。

これは恋愛ものでも一緒で、恋人がほしい、でもコミュ障が敵。ならコミュ障をどう克服して恋人を作るか。

で話ができて、交流と相互理解がテーマになるわけです。

え？バッドエンド？超上級者向けだから気にしなくていいです。

４、起承転結

ざっと組み立てて転とか結から面白くなるならそこから書き始めましょう。

最初から最後まで面白くていいんです。過去話は必要なところでやればいいので。

まず読者に何が面白いのか説明しないといけないのに、延々と設定と主人公の１歳から語り始めても面白くなる前に読まれなくなります。

まず一番面白いシーンからスタートで。

５、面白さとは感情

話の面白さとは感動です。感動とは感情が動くことです。

キャラの感情を動かさないと読者の感情は動きません。

特に主人公の感情はしつこいぐらいに描写しましょう。

そして主人公と交流する人たちの感情も描写しましょう。

行間を読ませるとか考えなくていいです。書かなきゃわからないです。

６、その他細かいこと

・とにかく主人公を活躍させる。

・主人公の相方（恋人など）は早くだして早く交流させる。

・キャラの外見描写は、そのキャラの印象や雰囲気を象徴するものだけ描写する。

　頭の上から下までファッションカタログみたいに全部書かない。

　「不精だから頭がぼさぼさで服が乱れている」　

　「武将だから筋肉隆々で背筋が伸びて厳然たる雰囲気」　

　「人懐っこい声と笑顔ですぐ仲良くなれる」

　どの描写がキャラの何を象徴しているのか具体的にそのまま書く。におわせとかはプロに任せる。

・風景描写はその場の雰囲気や感情を象徴するものを描写する。

　すべての部屋や場所を全部説明しなくていい。

　陰謀の場なら影や静けさを。戦いの場なら騒音や厳めしい武具などを。

　恋愛の場ならロマンチックな風景を。

　どの描写がどの感情を象徴しているのか具体的にそのまま書く。におわせとかはプロに任せる。

・どれだけちょい役でもその立場になってその行動が自然か、どういう考え・背景でその行動をとったか一度考える。

　話の流れで役割を持たせるのではなく、その環境にあわせた自然な行動をとらせる。

　その行動では作劇上困るなら環境や背景を変えてから行動を変える。

　そうしないとキャラがただの人形になる。それらの環境は背景は簡単に読者にも説明する。

・創作論はある程度自分で書いて、名作も読んで「まさしくそうだなぁ」と思ったものだけ使いましょう。

　意味を理解していないのをそのまま使っても意味がない

・ＳＮＳは閉じる

７、最後に

Q：偉そうですが、あなたの小説は面白いんでしょうね？

A：人間、言ったことが完璧にできるなら全員ビルゲイツやろ。

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※新連載もよろしくお願いします。

迷宮伯嫡子はカネがない

https://kakuyomu.jp/works/16818093091603659446