ダンジョンの最下層に住む2体の魔物。1体はダンジョンボスであるスケルトンドラゴンの『爺ちゃん』と小さな猫スケルトンの『ニャー』。
外の世界に憧れるニャーに爺ちゃんは外の話や人間の話をしてくれる。そんな毎日を過ごしていた2体だが…
猫スケルトンという珍しい主人公と、登場するキャラクター同士のやりとり。物語の節々から溢れる優しい世界は読んでいて、ほっこりしました。
短編作品ですが、読み終えた後の満足感は素晴らしかったです。可能であれば、この話の続きも読んでみたい! そう思える作品でした。
優しくて、温かくて、心が和む。そんな素敵な物語をぜひご覧ください!
主人公の猫スケルトンのニャーが、とても可愛らしく描かれている作品です。
猫スケルトンなので、見た目は猫ホネ。
ドラゴンスケルトンの爺ちゃんと、ダンジョンの最深部で暮らしていました。
長く生きているドラゴンスケルトンの爺ちゃんに話をせがみ、嬉しそうに聞くニャーの様子が微笑ましいです。
ダンジョンのラスボスながら、ドラゴンスケルトンの爺ちゃんも人情がありそうな魔物です。
ドラゴンスケルトンの爺ちゃんの話を聞いて、外の世界に憧れているニャー。
そんなニャーの頭を撫でて、ドラゴンスケルトンの爺ちゃんは……
素敵な長編作品の序章を思わせる内容に、これからのニャーの冒険を色々と想像してしまいます。
スケルトンである主人公ニャーの視点から描かれる、温かくも切ない冒険の物語です。ニャーは、ダンジョンの最下層で育ち、ドラゴンスケルトンの爺ちゃんとの日々を過ごしていましたが、地上への憧れとともに大きな変化を迎えます。
本作の魅力は、骨だけの存在でありながら、確かに「生きている」ニャーの純粋な感情が伝わってくる点です。爺ちゃんとの絆、未知の世界への憧れ、そして初めて出会う人間との交流が心温まります。サアヤとの出会いを通じて、異なる存在同士が信頼を築いていく過程が良かったです。
本作は、単なる冒険譚ではなく、「心の温もり」がどのように種族を超えて人を繋ぐのかを描いた物語です。ファンタジーの世界観に包まれながらも、人の優しさや絆の大切さを感じられる、素敵な作品でした。
ダンジョン最下層────ラスボスであるドラゴンスケルトンの〝爺ちゃん〟の横にちんまりといる小さな猫のスケルトン〝ニャー〟は人間への興味と外の世界への憧れを募らせていました。
ある日、爺ちゃんは、その持てる魔力のすべてをニャーへ与えて消えてしまいました。
長く存在し、もはや戦う相手もいない。ダンジョンのラスボスとしての存在意義も薄れた。これからはニャーと共に外の世界を旅したい。そんな言葉を残して。
爺ちゃんを失った悲しみに沈みはしたものの、それでも新たな世界へ向かうと決めたニャーは外の世界へ出るのです。
そして外に出てすぐ、ニャーは魔物に襲われて、崖から落ちた女の子を助けました。
物語はここからまた新たな始まりを迎えます────
長く暮らした場所での大切な存在との別れ。
そして、まだ見ぬ世界と新たに知り合った人。
これから先の大冒険の始まりを予感させる、
ワクワク感が溢れそうなお話です。
新たな世界へ踏み出した愛らしい主人公の物語です。
どなた様もぜひご覧ください!