断捨離から始まる創作人生

星咲 紗和(ほしざき さわ)

本編

部屋の中を見渡して、ふと思うことがある。「これ、本当に必要だろうか?」そんな疑問が浮かんだ瞬間、私は決断をする。断捨離だ。モノだけでなく、時間や心の負担をも断ち切る。無駄を削ぎ落とし、本当に大切なものだけを残す。それが今の私の生き方だ。


無意識の「なんとなく」を手放す


SNS、YouTube、そして使っていないサービス。気づけば、なんとなく続けていることが多かった。生活の一部になっているが、実際にはなくても困らないもの。そうした「なんとなく」を、私は手放すことに決めた。


その代わりに、好きなソフビを買う楽しみや、執筆、作曲といった創作活動に注意を向ける。これらは私にとって必要不可欠で、心を豊かにするものだ。今、仕事に行くのも、この創作を続けるための資金を稼ぐためだ。


出費を抑えるという覚悟


私は障害年金を受給しているが、それがいつまで続くかわからない。だからこそ、今のうちに自立の基盤を築かなければならない。そこで、まず目を向けたのが出費だった。


必要以上の買い物やサービスを見直し、徹底的に無駄を排除する。もちろん、何かを削ることにはストレスもある。しかし、それ以上に「本当に必要なものだけを残す」という行動は、自分を軽くしてくれる。空いた時間や余裕は、自然と創作に向かうのだ。


感情と向き合う大切さ


創作に集中するためには、感情のコントロールが重要だ。私は感情のアップダウンが激しい。やる気に満ちた日もあれば、全てを投げ出したくなる日もある。そんな時、自分の感情と向き合い、それを改善する方法を考えることが欠かせない。


呼吸を整え、少しでも体を動かす。そして、何よりも「創作に向き合いたい」という自分の根本的な欲求を思い出す。感情に振り回される時間を減らせば、気づけば前に進んでいることが多い。


創作に特化した自分へ


私はこれからも余計なものを切り捨てる。そして、創作活動に特化した自分になる。それが自立への道であり、私の人生の目標だ。執筆や作曲で収益を得られる道を模索しながら、少しずつ成長していきたい。


断捨離を通じて見えたのは、自分が何に価値を置いて生きたいかというシンプルな問いだ。その答えを大切にしながら、私はこれからも進んでいく。身軽になった分だけ、きっと遠くまで行けると信じているから。

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