鏡を磨かない。曇りを受け入れる。そんな幸せの形があるのだなぁ、と気づかされる作品です。究極論、鏡は外してしまえば良いのかもしれません。そして、鏡を外してしまえば、小皺を数える必要も、おめかし、着飾る必要も、なくなるのかもしれません。そしてさらに、もし、鏡を外したとしてもそれら必要はなくならない、というのなら、その者は、まだ他人の目という水晶の反射《リフレクション》に、固執しているのでしょうね。反射を交わす術を身につけた者は、無敵になります。ただ、ルールは守るべきもの、破ってもよいものを、見極めなければならないでしょう。
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