Love Me Do
Hogeko
第1話
路肩の土手は、雑草に覆われ夏の厳しい光の矢に射抜かれていた。
つる草が巻きついて葉を茂らせている。
草ヤブの中を道路へと、はい上がっていく。
路面が見えて来た。
モヤモヤした陽炎の向こうに、林に囲まれた広場、
枠線で区切られた駐車場があり、その奥に小屋が建っている。
左右を確認し、道路を横切る。
小屋の中に侵入、材木がたくさん積まれている。
柱をつたって中段の手すりに登り、身体を横たえる。
外につながる穴が壁に空いている、頭を外に出して様子を見る。
吹き抜ける風が心地よい。
ウトウトしてしまった。
車の止まる音が聞こえた。
人が降りて、こちらに近寄って来る。
顔をあちこちに向け、なにかを探しているようだ。
こちらを見る、視線が合う。
目と目で通じ合う。
「アナタハ ミズヲ モッテイマスカ?」
彼が近づいてきた。
腰から水筒を取り上げ、蓋のカップに注ぐ。
私の頭に水をかけた。
いい気持ち、つかの間の水浴びが出来た。
「アリガトウ トテモ キモチガヨカッタ」
彼は去っていった。
-----
別の日
とても暑い。今日も晴天だ。
涼む場所を探し、家のまわりを探索してみる。
日陰にコンクリートの床を見つけた。
身体を横たえると、冷たくてとても気持ちがよい。
からだを真っ直ぐに伸ばして横たわる。
ゆったりしていると、ガラガラと戸が開き住人が出てきた。
服装が作業着なので、外の仕事でもするのであろう。
この暑いのに御苦労なことだ。
目があう。
私を見つけたようだ。
目と目で通じ合う。
「コノママ ココニイテ イイデスカ?」
彼は、視線をそらすと外にいってしまった。
たぶん、了承したのだろう。
眠りに入る。
しばらくして、足音で目が覚めた。
作業から戻ってきたみたいだ。
こちらを見る。
「アツイナカ タイヘンデスネ」
私を気に止めることもなく、家の中へ入っていった。
ゆっくり涼めて気分が良くなった。
グウッと伸びをして活動開始
-----
今回の転生は、アオダイショウ
ヘビの生活も結構楽しいものだ。
Love Me Do Hogeko @Hogero
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。