電脳世界の発達によって、ソチラの世界での発言等が世の中を揺るがす事件に進展する事もシバシバ。「この僕タンがチト問題だと思って居るのが、『簡単に失言だと認めて、その発言自体を削除する行為。」これって、殺言霊事件行為じゃナイ?一度発した声明は、如何なる場合でも自分の子供の様に守ってやるべきじゃナイ?其れが失言で在ってもさ。消したら全てがバッチ、グゥって、壮大なる勘違いだよな。
ある意味、リアリティがあるなと思いました。と言うのも、我々が生きている人生もある意味誰かが敷いたレールの上を歩いているのかもしれないのだから。この先生は、しれっと、怖いことを言います。ちなみに私は……まだ0人なんじゃないかなあ?
とにかく、着想がすばらしい。後半で読者は一本取られるのだが、ほほえましいオチなので、読後感は爽やかな風が吹き抜けたような感じ。これは秀作。創作論というよりはミステリー。是非ご一読ください。