【虚妄】三島由紀夫のクローン大隊が腐敗政府と既得権益者をブッ飛ばす【特別ゲスト有】

加賀倉 創作【FÅ¢(¡<i)TΛ§】

⚠️今作はフィクションです⚠️

 ──二〇二四年、春

   於:日の本の夜。



 \ポッポー!/

  陽気な汽笛。



 宮沢賢治、ジョバンニ、カムパネルラら三人を乗せた銀河鉄道が、東京の汚ったねぇ星空に帰還した。


 銀河鉄道は……


 空中分解、永田町と霞ヶ関のありとあらゆる建物を蹴散らし、木っ端微塵に破壊した!


 被害者は……


 なんと"0"!


 すごいである。



 ***



「お三方、ちょっと説明してもらいましょうか」

 時の総理が、宮沢賢治、ジョバンニ、カムパネルラに、問うた。


 宮沢賢治は二つ返事で、

「ああ、いいっすよ。実は……」

 と、語り出す。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 時はさかのぼること

 一九二五年ごろ。


 銀河鉄道に乗り、地球を発ったジョバンニとカムパネルラは、有象無象うぞうむぞうの乗客たちに同調して、散々苦労すミナミジュウジセイモドキ駅で降りた。


 それから(地球時間で)八年後……


 二人を軽い気持ちで送り出した張本人、宮沢賢治は、直感で二人の散々苦労すミナミジュウジセイ駅での前途多難を予期し、大慌てで迎えの列車を手配し、自身もそれに乗車した。


 そして、宮沢賢治はなんやかんやあってジョバンニとカムパネルラと再会したのだった……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「僕たち三人は、石炭袋コールサックの中に、超科学パワーの秘められた石、通称〈マジヤバ石〉なるものを見つけて、これを回収、銀河鉄道を強制Uターンさせ、地球に帰還したのさっ」

 と、わけのわからないことを話すジョバンニ。 


「でも、鉄道は相当光速(※秒速299,792.458km)に近いスピードを出していたらしくって、帰ってきてみたら、僕たちはほとんど年を取っていないのに、地球では百年くらい経っていたのさっ」

 と、やけに相対性理論についての理解が速いカムパネルラ。


「それ(高速で移動すると止まっているものより時間の進みが遅くなるという現象)、今はウラシマ効果って呼ぶんやで」

 時の総理が言った。


「そうかなるほど、竜宮城から帰って老人化した浦島太郎みたく……天才的な命名だな!」

 宮沢賢治は、地に矢のようにブッ刺さった銀河鉄道の先頭車両の切先に立ちながら(なんと四人は皆そこにいる)、眼下に広がる瓦礫の山となった永田町など気にも留めずに、科学オタクのサガかな、ひどく興奮している。


「ちょっと賢治さん、そんな昔話はどうだっていいんです……あ、そうだ総理、銀河の果てで、こんなのを見つけました」

 ジョバンニが、ポッケから、黄金色マッキンキンの、ゴルフボール大の玉を取り出して見せた。


「すごくないですか? これ、〈マジヤバ石〉って、いうんです!」

 カムパネルラは、少年にありがちな目の輝きを放ちながら、そう言う。


 \ピカーン/

  金の玉、確かに、めっちゃまばゆい。


「ほぉ、ではそれは、日の本の財産として、私が政府を代表して預かっておk──」


 時の総理が、ジョバンニから〈マジヤバ石〉をふんだくろうとしたその瞬間!!!




「オイ! ソレハ、サムライフッカツノギシキニツカワレルベキダ!」




 謎の男声だんせい



「「「「誰ッ????」」」」

 四人は戸惑い、キョロキョロ周囲を見渡す。



 さっきの、イケボだが片言の日本語の声の発信源は……



 長髪の髭面。

 エスニックスタイルの顔立ち。

 細身に見えて実はがっしり怒り肩の黒スーツ。

 やけにカッコいいぞ。


 さっきまで百名店入りのラーメンを食べていたキアヌ・リーヴスだ。


 わけがわからない……


 彼は今、車両の切先のすぐ直下、車内、座席の端のわけわからん壁みたいなやつに重力の影響でベタリ張り付きながら、瞑想している。


 と思ったのだが!


 \ヒュンッ!/

  くうを切る音。


「オイ、オレハココダ」


 気づけば四人の背後に瞬間移動。


 ハンドガン一丁を斜めに構える、キアヌ。


「「「「なッ! キアヌ・リーヴス!!??(宮&ジョ&カムよ、なぜ知っているのだ)」」」」


 そう四人が叫び終えた時には……


 山頂の涼しい風のように、黒スーツの姿はどこかへと消えていた。


 あと、〈マジヤバ石〉も、ついでに消えていた。



 ***



 __とある和室にて__


「ベンオジサン! アリガトゴザイマス! ツイニミツケタゾ! サムライノザンシ残滓!」

 そう叫ぶキアヌ・リーブス(寿司を食っているし、なぜか『にんじゃ◯ばんばん』がパミュパミュと流れている)の目の前には……


 熱い茶を湯呑みですする、ヨボヨボのお爺さん。

 どうでもよいが、彼は毛伸ケノビ便ベンという名らしい。


「いやあ、きちゃない話かもしれんが、むかーしむかし、三島由紀夫とあれをああして、直腸ちょくちょうに残った子種こだねをこうしてだーいじに保管しておいて、よかったわい」


 お爺さんはそう言うと、ポッケから、何か白濁したものが液内で漂う小瓶を取り出して、キアヌ・リーヴスにそれを手渡した。


「カレハオレトオナジ、コロシノタツジン!」

 用を済ませたキアヌ・リーヴスは、フグの寿司を大きな口の中に放り込んで、その場を後にした。



 ***



 ──数日後。


 キアヌ・リーヴスは、ヨーロッパ大陸風コンチネンタルなホテルの一室で、床上で胡座あぐらをかき、頭頂部には金ピカの〈マジヤバ石〉を見事な平衡感覚で乗せ、そしてなぜかブラウン管テレビで、『地球がする日(2008)』を再生、鑑賞している。テレビの画面上には、なぜかヘッタクソな漢字で金閣寺とマジックペンの文字がデカデカと描かれ、相当混沌。


 そして、彼は口髭の微々たる震えと共に、呪文を詠唱するがごとく、こうつぶやいた。



(((((((メヲサマセヨ、サムライ)))))))



 詠唱完了直後、例の小瓶を、ポッケから取り出して、ブラウン管テレビの画面上に、おもっクソ投げ叩きつけた!


 \パリン!/

  当然小瓶は割れ、三島の残滓イデンシは飛び散る。



  そして次の瞬間、春なのに──


  ❄️

    ❄️    ❄️

❄️      ❄️      ❄️

 \ゴゴゴゴヒュゥウウウウ❄️ウウウ!/

  なぜか猛吹雪。  ❄️

 ❄️    ❄️ ❄️

    ❄️  ❄️    ❄️  ❄️ 


 「オオッ! コレガ……」


 キアヌ・リーヴスは、山頂の涼しい風キアヌ・リーヴスにしては涼しすぎる風を浴び……


 吹雪が止むと、、、


 現れた!



 🤺🤺🤺🤺🤺🤺🧔‍♂️⁉︎🤺🤺🤺🤺🤺🤺

   三島由紀夫のクローン大隊!

 コンチネンタルなホテルの一室埋め尽くし!

 🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺



「オオ……コレガ、サムライ……」

 三島由紀夫クローンたちに、姿勢よく土下座する、キアヌ・リーヴス。


「「「「「「「「「「君が、私を呼んだのか?」」」」」」」」」」

 三島たちの多重奏アンサンブルの声


「トノノ、オッシャルトオリデス……」

「そうか。要件は?」

「ニッポンジンヲ、ヒツジヲ……フタタビサムライニ! シタイデスッ!」

「よかろう。だいたいわかった。日本が日本でなくなりかかっているということだな?」

「トノノ、オッシャルトオリデス……」

「では……真の右翼というものを、見せてやるとするか……」



 ***



 __瓦礫の山となった永田町にて__


 時の総理含む、腫れぼったい目をした、カブトムシみてぇな体型の国会議員たちと、裏ボス高級官僚(各事務次官とか)たちが、変わり果てた国会議事堂(ペシャンコ、跡形もない)を見て立ち尽くし、唖然あぜんとしている。


 その後ろに忍び寄る……


 力強い足音。


 音源は……


 三島由紀夫クローン大隊(素手)feat. キアヌ・リーヴス(えんぴつ)の足だ。


 彼らは、各々の戦闘態勢ファイティング・ポーズを執る。



 🎶ここで一曲、脳内BGM、『春◯歌/スピ◯ツ』をお流しくださいませ🎶



 キアヌ

「タベラレソソナスーベテヲタベターベタ!」


 ≈


 或る三島

「猿のままで……いいのか?」


 ≈


 キアヌ

「サエギルナ!」


 ≈


 或る三島

「どこまでも続くこの……サムライの国、日本を! 再興する!」



 KOケイ・オウ!!



 事は、一瞬で済まされた。


 三島由紀夫クローン大隊(素手)feat. キアヌ・リーヴスは、悪徳国会議員の全てと、悪徳高級官僚全てを、気絶させた。


 死者ゼロ、全員峰打みねうち。


 後日、しかるべき裁きをもって投獄。


 あとついで農業と鉱物の神ケンジ・ミヤザワが、日本の伝統的農業を、いい感じに再興させた。


 ジョバンニとカムパネルラは、一応宇宙はあるらしいということを、「宇宙、無い説」を唱える人々に吹聴した。


 日の本には、

 長い長い冬の後の、

 雪解けが、訪れたのだった……



   〈完〉 

 

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