スタイリッシュフェイクについて
くぼたひかる
スタイリッシュフェイクについての説明と提唱
スタイリッシュフェイクとは、事実を基にした嘘や虚構を、美しく魅力的に演出する手法を総称した【私が作った造語】です。
スタイリッシュフェイクの例
・男塾の民明書房
・刃牙の板垣恵介先生の紐切りやマッハ突きの説明
・ホーリーランドの森恒二先生の作者語り
・キン肉マン(ゆでたまご先生)の通称ゆで理論
・ニンジャスレイヤーの「古事記にも書かれている」
・タフの灘神影流奥義『弾丸すべり』等
などなど…。
これらの例を通じて、スタイリッシュフェイクという言葉が、これまで断片的に存在していた【あの作品のああいうやつ】、つまり、虚構と現実を美しく融合させる手法を一言で表すために作った造語であることがわかっていただけると思います。
現実の事実や理論を取り入れ、あえて嘘を加えることで、その嘘が【自然で説得力を持ちながら、感覚的に格好良く見える】ように演出します。知的な驚きや美学を感じさせることがポイントです。
ちなみに、情報が完全に本当であればより有効なのは間違いありません。
この手法は、読者や視聴者に対して「嘘っぽい」と感じさせることなく、むしろ「本当にあり得るかも?」と納得させる魅力を持っています。嘘と現実をうまく融合させることで、物語に深みを与え、読者がその世界に没入できるようにします。
そして、創作側が「嘘の美学」をもち、それを明確に打ち出す点で独特かと思っています。
作例:通常
女(ルビーの適合者)は溜息をつきながら、少年の脚を踏みつけた。骨がきしむ音が響いた。
作例:スタイリッシュフェイク的展開
女(ルビーの適合者)は溜息をつきながら、少年の脚を踏みつけた。骨がきしむ音が響いた。
1937年にアルバート・マイソン博士が提唱した比重理論によると、ルビーの比重4という数字は、人間の血液(比重1.05)を大きく上回る。
成人女性の体内に含まれる水分の比重が「ルビー」のそれと同じだった場合、体重は約120kgーーー。
少年はその重量を脚に加えられている。
スタイリッシュフェイクが、手法なのかジャンルなのかはまだわかりませんが、私的には新たな【ジャンル】として、この概念を洗練させ、私のカラーにしていければと思っています。
スタイリッシュフェイクについて くぼたひかる @hikarukubota
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