居残り4人組が送る年末年始9日間の青春活劇

極度なコミュ障ゆえに謎のゴッホ押しをしてしまう心愛。
そんな彼女が年末年始に学校の女子寮に残って過ごしていると、『居残り組』3人の少女たちと出会うことから始まる青春群像劇です。

まず主人公の心愛のコミュ障ゆえの言い回しがとても面白かったです。
絵を描くのが好きで得意。だけど不器用で挙動不審で、謎にゴッホを押してしまう。
そのせいでぼっちになってしまうけれど、彼女のその突飛な発言の数々で笑わずにはいられませんでした。

また他の3人もキャラが立っていて、高校生らしい等身大の悩みや心情がリアリティあり、コミカルなお話だけで終わらないのがとても魅力的でした。

心愛と出会うことで彼女たちが何かしら前を向くようになるのもまた青春感があって面白かったです。

最後は4人のこれからが見たい気もする締めくくりで、読後感がよかったです!

青春を感じたい人、心愛の言動に笑いたい人、ゴッホが好きな人(笑)におすすめな作品です!

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