第2話
待ち合わせ場所で会った時もきれいめカジュアルだったけれど、今は所謂ストリート系ファッション。
無地の白いシャツ、太めのデニム、重厚感たっぷりのスニーカー。
職場でもある高校の生徒に気付かれたくないとのことだったので、私の友達が働いているお店で全身コーデしてもらった。
美容室でセットのみしてもらった髪はおでこが出ていて爽やかな感じだし、朝陽さんのこと知っている人がパッと見ただけじゃ分からないと思う。
気が付くとしたら、朝陽さんのことを好きな人。
「その格好も似合ってますよ」
「本当ですか? こういう服は初めて着たので、そう言っていただけて嬉しいです」
あ、照れてる顔も好き。
「男性も服装と髪型で印象が変わりますよね。これで気兼ねなく食べに行けるんじゃないですか」
生徒達の間では厳しいイメージらしく、スイーツ食べに行く時は遠くのお店ばかり選んでいたとか。
「莉帆さんが良かったらでいいんですけど、また付き合ってもらえますか? 他にも気になっているお店があるんです」
「えぇ、もちろん」
私も自分磨き頑張らなきゃ。
朝陽さんの魅力が他の人にバレる前に、彼女になれますように。
私だけの秘密 安東アオ @ando_ao
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます