概要
敗国の皇子である私は『嫁』として勝国の覇王に差し出された、はずなのだが
敗国の皇子にして将でもあった私は、母国の滅亡を防ぐため、勝国の主にして近隣諸国に『覇王』として恐れられる男へ『嫁』として差し出された。
いかなる辱めにあおうとも、私の心は折れはしない。
その覚悟を胸に、私は通された寝室で『覇王』と対面するが……
「ああぁぁぁ憧れの御方の寝室にいるとかっ! 同じ空間で息をしているとかっ!! あまりにも不敬っ!! 不敬にもほどがある……っ!!」
「はい?」
突然ぶっ壊れた覇王曰く、私は覇王の『憧れの君』であったそうで……?
「お、おおお同じ寝台で休むなどっ!! そ、そそそそんな破廉恥な発言、してはなりませんっ!!」
「破廉恥、とは」
覇王と私、何も始まらないけど、何かは芽生えるかもしれない、男同士の中華婚姻譚の冒頭部分。
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