真っ新からの一歩

到達者師失人

第1話

真っ新からの一歩


「僕と結婚してください!」


 僕はその日付き合って五年の彼女に結婚を申し込んだ。



 「それじゃ駄目よ」


 「僕の何がいけないの? 治せるところなら直すから!」


 「そういうところがだめなのよ……」


 「そっ……そんな……」


 僕の両ひざは力を失い地面に落ちた。

 もう顔さえ上げられないほどの気持ちだ。


 「全く……そういうところよ……立ちなさい!」


 「立てないよ……」


 「いいから立ちなさい! 話は最後で聞くようにって言ってるでしょ?」


 「わかったよ……」


 僕は何とか力を振り絞りたちあがった。


 「じゃあ目をつぶって」


 「どういうこと?」


 「いいからつぶればわかるわ」


 僕は目つぶった何やら僕の左手を取り薬指をいじり始めと薬指に冷たい感触を感じた。


 「さあいいわよ。左手を見なさい」


 「これは?」


 「見たわかるとおりの私からの気持ちよ。貴方の性格考えたら貴方かせ求婚すると無理しすぎて倒れそうただし、私は今の貴方と真っ新な関係から夫婦生活が送りたいの私の求婚受けてもらえる?」


 「もちろん!」


 ◇

 「で! 俺がそののろけ話を聞いているわけか」


 「そうなるな! 我が友よ!」


 「なるほど。中学からの付き合いの俺から見て、結婚が決まってからおどおどなくなって堂々な態度とるようになったのはそういうことか、まあいい嫁さんだな。夫を良い方変化させる嫁なんてそうはいないな。大事にしろよ」


 「当然!」


 すると俺のスマホに着信が。


 「俺帰るわ!」


 「どうした急に?」


 「嫁が妊娠したらしい! 今日わかったと!」


 「マジかここは俺がおごってやる。早く行きな親友」


 「じゃあいってくる!」


 走り出した俺に我が友は。


 「絶対幸せなれよ!」


 という言葉を聞いて我が友との関係は死ぬまで保ちたいと心に決めた。

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