【掌編】パパ
私はお父さんに叱られる時間が一番嫌い。
圧に負けて、息が詰まる。毎回手汗が止まらなくて、お腹がずきんと痛む。
こわい。
だから私は毎回、叱られているときに好きなアイドルのことを考えたりしてなんとか耐えているの。あ、今度ライブだ。
ごめんね。きちんとお父さんのお話を聞いていなくて。
だからね。
だから私、練習しようと思って。慣れたらきっと怖くなくなるし、お父さんのお話もしっかりきける。
だからたくさんたくさん練習したの。たくさんの「パパ」に叱ってもらったの。
そうしたら怖くないかなって。
いっぱい練習したんだよ。
だから思う存分、私を叱ってね。
【あとがき】
おぞましいのができあがってしまった。
いつかおとなになる高校生の書き散らし 隣乃となり @mizunoyurei
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