第2話 判決を出さずに多くの人に警告を出す方法を探るには

判決を出さずに多くの人に警告を出す方法を探るにはどうすればいいか。

今のように裁判記録を書いているが、これを今後アパートに入居する人たちにどう伝えればいいかを考えるが、なかなかいいアイデアが浮かばない。


Yahoo知恵袋に相談したいぐらいだが、裁判中ということもあり被告側の目に触れないように記録をつけているので、あまり目立たないようにしたい。


不動産屋が「言ったもの勝ち」と言っていたように、今後もあのアパートで適切な害虫駆除をすることはないだろう。今後も、契約した人たちは入居して初めて害虫が出ることに気づき、そして駆除をしても無駄だということに気づく。


もう退出したのだから、自分のことだけ考えて、あのアパートのことは忘れればいい。

「悔しい」という気持ちだけで、不動産屋と家主に仕返しがしたいだけなのではないか?

20万円で和解して、勝ちすぎず、時間を大事に納得して先に進めばいいのではないか。自問自答が続く。


 *


テレビを見ていたら、佐藤健の住んでいる家でさえ、Gが出てマネージャーを呼んで退治したという話をしていた。

佐藤健なら高級マンションとかに住んでそうだ。

ユーチューバーのヒカルの家でもGが出て戦っている動画が出ていた。

あの金持ちユーチューバーの家にさえGは出るのだ。

それは家賃数万円のアパートなら頻出しても仕方ないのかもしれない。


そうやって、みんな泣き寝入りをしてしまうのかもしれない。

ただ、泣き寝入りをしなければ、裁判をしないで、またはしたとしても和解してある程度の金額を返金してもらうことができる場合がある。


できるだけ泣き寝入りせず、主張してゆくことが大事だと思う。


 *


気持ちはだいぶ和解に傾いている。

万一裁判を続けて、相手から裁判費用の裁判を起こされると借金をすることになってしまうのが怖い。


一方でこれから和解金を30万円まで引き上げるように、被告側にプレッシャーを掛ける方法があるなら、それを試すというのもひとつの手だ。


ただ、後者は被告側に対して遺恨を残す可能性が高い。

YouTubeで弁護士が言っていた言葉で印象的だったのが「勝ちすぎない」だ。

裁判で勝ち過ぎてしまうのは、相手に憎まれる可能性があるとのこと。


裁判で相談員の人も20万円が相当だろうという空気を出していたのを感じていた。

やはり20万円で和解に応じるべきなのかもしれない。


今は1月、2月にもう一度裁判所に行くが、それまでもうすこし考える時間がある。


 *


今回ちょっと気になったのだが、20万円を払うのは家主だけなのではないか。

どうやら不動産屋は弁護士を用意したりはするが、裁判の支払いに関しては家主だけが支払う様子が伺えた。


不動産屋はノーダメージ。


腑に落ちないが、そこまでは私の介入できる範疇ではない。




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【害虫アパート】弁護士なしで個人裁判の記録 ぐらこ @guraco

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