僕だった
染井
第1話 僕だった
僕には夢がある
それはたくさんあって考えるだけで楽しくて、
どれから叶えようか迷うくらい
それはいろんな色をしていて小さかったり大きかったりして、
風船みたいにどこまでも飛ばせそうなくらい
いつかたくさんの夢を叶えたら
その風船につかまってもっと遠くへ飛んでいこう
空に風船がふわふわ浮かんで僕は軽くなって
いろんな色の空はきっときれいだろうな
手につかんだ風船はそんなに多くない
でもそれなりにあって飛べそうだ
なのに
僕は一度も飛べなくて
僕には夢があった
それはたくさんあった考えるだけで楽しかった、
どれから叶えようか迷うくらいだった
それは様々な色をしていた小さかったり大きかったりした、
風船みたいにどこまでも飛ばせそうなくらいだった
いつかたくさんの夢を叶えたら
その風船に掴まってもっと遠くへ飛んでいこうと思っていた
でも気づいたんだ
空に風船が浮かんでいかないのは、
どこまでも遠くへ飛ばないのは
僕が重たかったからなんだ
なんだ僕だったんだ
それでこの手を
僕だった 染井 @ri9ru_10
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます