舞台と背景
舞台とバックグランド
主な物語の舞台となる地域はタイトルにもあるようにシーズン毎に変わる。ベースの土地は多摩、湘南、横浜、伊勢である。主要人物が住んでいる街だからだ。たまに移動しての物語もあるが、おおよそ基本設定は先に挙げた地域である。
実在の街も多いが、いくつかは架空の町や神社も舞台となる。伊勢市や足利、横浜などはぼやかさず使っているが、
ファーストシーズンでの二つの街が町山田と相南だ。東京都
まず町山田。あくまで架空の町だが、町田市と宇治山田(伊勢市)を掛け合わせたらどうかな? という発想から作られた。ただあまり宇治山田の香りはないが、『エピソードゼロ』の主人公、夏夫の母、
かたや、相南市は湘南からさんずいを取っただけの訓読みの町(笑)。町の特徴は、鎌倉と藤沢と茅ヶ崎のごちゃ混ぜの町である。たまに葉山のイメージも入る。もともと
そして町山田の
またセカンドシーズンでは横浜の桜ヶ丘神明宮(ここはファーストシーズンでも登場)や東京浜松町の芝ノ大神宮、足利の織姫大神宮など架空の神社を、旧御厨地域の「
サードシーズンは、伊勢志摩の石神・志摩神明、熱田神宮、浜松と磐田などが、御厨と絡めて登場している。名古屋と伊勢の文化圏を中心に物語を組み立てているからだ。また伊勢市とその川下に当たる河崎の町や南伊勢の架空の村、六ヶ所村が話の中心となる。長く会話中での話だけだった伊勢と松阪の
基本は熱田の
フォースシーズンは、関東各地の御厨を舞台とするセカンドシーズンと少し繋がりもある。まずは東京の
この作品を書きたいと思った動機はすごくシンプルなもので、日本神話やお伊勢さんのファンということと、歴史好きということだ。その二つの柱に、音楽(正確には楽器好き)や絵画、写真などの知識による味付けが出来そうと言うことからだった。
お伽話風のファンタジーとSFのボーダーが曖昧になってきた最近のジャンル分けでは、しばしばどちらに入れようかと悩むときもある。時空郵政はSFだろうと思う。郵便番号の仕訳票で時間移動と場所移動が出来るのは人間を小包感覚で送り込む時空郵政ならではのタイムホールがあるからだ。夜の集配局にあるのだが、たまに特定局にもある。これは歴史的に古い特定局の立地条件に由縁する。このあたりの時空管理システムに関しては、眉村卓さん風の未来テイスト。時空の現業管轄の話などは、SFで間違いない。けれど暦人の存在や成り立ち、時神といった見えない
そんな作者の思いも少しだけ楽しみながら、この案内と作品本体もぜひお読みあれ!
新編 時間物語のサブテキスト 『時神と暦人』を楽しむために 南瀬匡躬 @MINAMISEMasami
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