第4話。2023年9月からのこと

色々省こう。


まず一月くらいは好意の人と毎日深夜チャット

していた。

最高の時間だった。


その矢先だった。


「〇〇さん!ヘルプ!」


チャット中の闖入者は、リーダー。

聞くと、冷戦相手に脱退を強く迫られたのだと。


「出来れば〇〇さんセッティングお願いします」


好意の相手。


「色んな語弊があるのかもしれませんし、

 話を〇〇さんがよく聞いてあげるのが

 いいかもしれませんね」


私。

調子に乗った。


「ですかね。では一声かけてみますね」


返答は、

なかったよ。


******


結果は、結局リーダーが折れて冷戦相手は

ギルドを脱退した。

そして私とは、飽きてログインしなくなるまで

再度話すことは、なくなった。


それでも、救いだったのは。

好意の相手の言葉だけだった。


「(リーダーは)〇〇さんには心開いてる

 ってことだよ!特別な人〜!」


私は、

貴方の特別でも在りたかった。

それでも…。

マイルーム。


「動かなきゃの時は決めた瞬間にキチッと

 動かないと…

 その後の全てに、影響出ちゃうの」


カノンに言われているのかと思った。

そして、


ここからのスクショはゲーム内のグラフィック

だけになっていった。


******


2023年大晦日。


私。


「リーダーもうすぐ年越しですね!」


リーダー。


「〇〇さん、楽しむのも大事だけどさ

 リアルのことも大事にしてあげて」


リーダー、それはそうだけどさ。

もう冷戦相手もずっとログインしてない。

もう好意の人も元のギルドに戻ったよ。

私は、


ずっとずっと「特別」が、ずっとずっと思い出

だけじゃなく、掌の中にあって欲しかった。

だから、そんなこと言わないで。


確かに、このゲームは恵まれていた。

ストーリーも定期的に更新される。

ストーリー内の音楽やグラフィックも保存出来る

キャラ達も人間性などが豊富。

何より、リーダー達みたいな「凄い」人達が

集う良作なんだよ?


だからさ。夢を見させて。

現実は泡沫のように儚く、

この身は一滴の水のように一つのきっかけで

簡単に堕ちたら弾け飛ぶ。

だからさ、


ひたすらに白い女の子を。

ひたすらに黒い男の子を。

ひたすらな嘘つきを。

ひたすらに斑な色彩を。

ひたすらなギャンブル狂を。

ひたすらな紅白を。

ひたすらな…まだ明確にできないものを。


描かせてよ。

何年経ってもいいから。

そう、何年経っても構わないから。

エネルギーを割けない

けれど、いつか、リーダーにも見える形で……


******


2024年11月27日、15:00。


「【重要】サービス終了のお知らせ」


一つの夢が、終わった。

それはつまり一つのやるゲームが減ることで……


******


2024年12月。もうすぐ年越し。


私。


「うん」


「私、小説家になるよ」


「リーダー、書籍化されたらゲームで

 使っていた名前で出すよ」


「だから、それまでは……」


「まだ、また明日。」


******


終わりです。

何だか企画の趣旨に沿っているのか

分からなくなりました!

が、早めに献上できて良かったです。

どうかこの小説が誰かの眼にも留まりますように


では、みずたま。でした。

カノンの愛読者は、早めに書くので是非〜泣

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いつかまた、この違えてしまった場所で。 みずたま。 @mizutama42gami

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