ちょっとビアガーデンでも行きませんか(フラグ)

リアルでいてどこか温かみのある物語……だと思う……んです……が?

先輩の気まぐれな行動や軽妙な台詞、主人公の少し斜に構えた視点が微笑ましい。

サ大学の文化系サークルにありがちな、適度なだらけ感と真剣さの混在。その中でも主人公の真面目さが際立ちつつ、先輩とのやり取りを通じて「頑張りすぎない楽しさ」を見いだしていく過程がとても心地よいです。

屋上でのビアガーデンは、金銭的な制約があっても、工夫と仲間との時間で特別な夜が作られる描写が大学生活ぽくてエモいです。

大学生活の中に潜む些細な出来事や感情が細かく描写されており、読む者の心を和ませつつ、どこか懐かしさを感じる作品です。

本当にその相手がいれば……ね