田舎に帰って、昔を思い出してほのぼのする話かと思ったら、急に不穏に包まれる。田舎の日常のようでどこか怖い描写は、じわりじわりと心に恐怖からの緊張と不安を与えてきます。それは、音楽のないホラー映画を観ているかのよう。最後まで気が抜けないこのキセイ、とくとご覧あれ。
予想だにしなかったラストの急展開。その乱暴なハンドルさばきが最高でした。ずっと血生臭い不気味な雰囲気が途切れず続いていくのも良かったです。
ぐらんぐらんに!!「恐怖を増大させていくものってなんなのか?」この話を読んで気づいたことです。「ホラー』といっても、その表現は作者によってさまざま。テンプレに沿っていきながらも、この問題に真正面から挑んだ作品です!静から動。無から増。この文量で、ここまで満足できる作品はなかなかありません!ぜひ、読んでいただきたい『恐怖』です!!
なぁんだ~と思わせてからの、えぇ!?な展開。しばらく帰っていない実家へ帰省する際は、要注意ですね。行く側も、迎える側も……
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読者の感情を巧みにコントールする描写が素晴らしく、完全に手玉に取られてしまいました。リアルで口をあんぐりさせたのは初めての経験かもしれません。多くの方に是非読んでいただきたい作品です。
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