Worm hole
Zen
第1章 未知への旅路
2532年、私は地球外苑軌道付近の恒星間調査機関(アストロシーカー)の一員として晴れて入隊した。配属はまだ決まっていない…。結成して10
年の組織だ。構成員は17名、内先発隊は5人と少数精鋭だ。シーカーの母艦(ガーディアン)で私は今宇宙「そら」を見つめている。和平のために。
通路から誰かが歩いてくる。私の7年先輩の早乙女真だ。「どうだ~新米。入隊後は~?この恒星間を警備及び調査するのがあたしらの仕事だ。なんて偉そうなこと言えないけど、焦らずね♪それじゃ♪」といい去っていった。悪い人ではないのはわかるがあの手の人は結構神経使う…。
先輩との会話のあと指令室に向かったが何か様子が変だ。「どうし…ムホール…あんなと…に…」指令室の人が焦って喋っていて内容はいまいちピンと来ない。目の前に部隊直属の隊長、朝倉大星がなにやらメインスクリーンを見て驚愕していた。私は声をかけた。「隊長どうされたんですか?」朝倉は一言、「ワームホールだ…。これまで人類が経験したことのないことが起こっている…」隊長は私に対して選外服着用と地球本部への伝令、至急早乙女を含むメンバー召集を依頼された。私は走った。息つく間もなくひたすらに…動いた。
隊員5名と私が指令室到着し、隊長からある命令を言い渡された。「我々アストロシーカーはこれより同時刻2237分に発生したワームホールに対して調査を実施する、各員健闘を祈る」と言い放ち、早乙女以下5名は調査隊、隊長と私はオペレーターとして指令室からサポートすることになった。いきなりのことで訳がわからない。だがやるしかない。早乙女への先程までの感情は一変した。やはり隊員としてキャリアがあり、ほかのメンバーをまとめている。流石だった。
早乙女たちが私の前に来た。「入隊早々最悪だよな~。でもあたしらがちゃちゃっと調査して戻ってくっから待っといてな」と言い放ち、専用艦S01(ストライダー)の格納庫へ去っていく。しばらくして発進のアナウンスが流れ、目標へ向かった。「オペレーション開始」との声が聞こえた。
無事に戻ってほしい。そう心で呟いた…。
これから始まる悪夢を私たちはまだ知らない…。
第2章へつづく
Worm hole Zen @abyss722
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。Worm holeの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます