読まなくても良い蛇足

・剣

魔剣

通称『ブラッドスレイブ』

最高の剣になるために、ひたすらに血を求める様子からこう呼ばれる


真銘『ブラッドグレイブ』

制作者の情報は既に失われている

永遠に成長する器物

『天上に至り得るもの』


精神汚染が行き着いた異常行動故か、はたまた魔剣による操作故か

使用者は最期に魔剣で己の胸を貫く

倒れ込んだ持ち主の胸に突き立つ姿はまさに墓標

すぐに持ち主の血は吸い尽くされミイラのようになるが、魔剣はまるで濡れたかのように妖しく光る


魔剣は持ち主の五感を通して世界を認識している(第六感は自前)


魔剣は持ち主によって姿を変える

西洋剣だったり刀だったり

場合によってももっと特異な姿(蛇腹剣や鎖鎌、時には巨大な戦鎚など)を取ることもある


魔剣は持ち主の意識が喪失している場合に限り、その肉体を操ることができる


魔剣は個人名を認識することができない

過去の持ち主の名前も、今の持ち主の名前も魔剣にはわからない




聖剣

魔剣曰く、ド腐れ、人を選ぶ、らしい




人物

男の持ち主

剣術よりも拳術に通じる

酸いも甘いも噛み分けた大人

過去の贖罪のため、死に場所を求めて危険な依頼をこなす冒険者

剣は食材を求め、男は贖罪を求めた




女の持ち主

元秘蹟協会所属の封印執行官

ともすれば少女と呼んでも差し支えないくらいの若い女性

魔剣の力もあり、単独で龍を討ち、戦場で両軍を平らげる

魔剣は消化を求め、女は昇華を求めた




・組織

冒険者ギルド

持ち主の男が所属する

魔物の相手が主だが、対人の依頼もある

魔剣にとってはごはん屋さん




秘蹟協会

天上に至り得るものが失われることを防ぐために、封印処理を施す

組織に善悪の区別はなく、虐殺を齎すモノでも救済を齎すモノでも封印対象となる

その真なる目的は天上への到達である

ブラッドグレイブは永遠に成長し続ける器物として天上に至り得るものと見られている

男の持ち主と対立したのは、魔剣が彼の死を避けようとしたため

→本来ならブラッドグレイブはその死をも成長の糧とする

→永遠の成長に翳りが見られる

→失われるくらいなら封印する

女の持ち主が組織を抜けたのは、魔剣を自らの手で天上に至らせるため

当初は女と対立はしていなかったが、彼女が狙って支部を襲撃し始めてからは指名手配した

それはそう

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魔剣物語 Nikolai Hyland @Nikolai_Hyland

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