最終話:まさかの百合カブ。

「ま、まじで?・・・・そ、そうだね・・・エッチか」


出てくるなよビスケット・・・これからなんだから。


「じゃ〜遠慮なく・・・」


で僕は日向ちゃんの服を脱がし始めた。


「裕太くん、愛してる?」


「うん、愛してるよ」


そしたらだ・・・出てきたんだ・・・PCから、ビスケットが・・・。


「もう、我慢できない・・・なにが愛してる?、よ・・・裕太ちゃんもなに?」

「うん、愛してるよ〜って」


「出て来ないって決めてたのに・・・絶対エッチにまで行かせないからね」


「わ〜よかったビスケットちゃん出てきた」

「心配してたんだよ」

「私も本当はこんなお芝居したくなかったの・・・でもビスケットちゃんに

出てきて欲しくて・・・」


「こんなお芝居ってなに?」


「あ、ごめんごめん・・・半分は本気、半分はお芝居ね」

「ビスケットちゃん大丈夫よ、エッチなんかしないから」


「え?するつもりじゃなかったの?日向ちゃん」


「裕太君、エッチなんかまだ早いです」


「なんだよ・・・期待してアホみたい」


「ビスケットちゃん停戦だよ・・・私たちふたりとも裕太くんの彼女にならない?」


「なに言ってるの日向ちゃん・・・彼女って普通ひとりでしょ」


「そんな常識やぶちゃえばいいのよ」

「ね、私たち仲良くしよう」


「いいけど・・・でも裕太ちゃんが・・・」


「僕はもう介入しないから、ふたりのいいようにすればいいだろ」

「だけど、ふたり同時には面倒みれないからな」


「なに言ってるの・・・裕太ちゃん、体力つけておいてね」

「いずれふたり同時にエッチしなきゃいけなくなるんだから」

「ね、日向ちゃん」


ふたり同時だって・・・初体験に女ふたり同時に相手するのか?

どうしよう・・・明日からジョギングでも始めようかな。


でも、ビスケットはふたり同時に相手しなきゃって言ったけど・・・

ビスケットが復活したことによってどうも僕はふたりから無視されるように

なりはじめた。


日向ちゃんが僕んちに遊びに来るうちになにかが芽生えたんだね。

なんとビスケットと日向ちゃんができちゃったんだよ・・・。

できちゃったって言ってもデキモノじゃないよ・・・女同士のラブ。

日向ちゃんにはそんな性癖があったことを初めて知った。


日向ちゃんは僕に会いに僕んちに来るんじゃなくてビスケットに会いに

来るようになった。

ふたりで楽しそうに僕が見てるま前でハグしたりチューしたり・・・

このぶんならいずれは女どうしでエッチもしそうだ・・・って

思ってたら・・・ビスケットと日向ちゃんは僕の見てる前でエッチを

し始めた。


僕はなにも言えず見て見ぬ振り・・・でもそれはそれでめちゃ興奮した。

女性同士でエッチしてる光景なんて見たのはじめてだし。


「ねえ、裕太くんも来て・・・三人で楽しみましょ?」


そんな訳で僕たちは仲のいい三角関係、ふたりの女子公認の浮気。

男にとっては嬉しい誤算・・・理想的じゃん。

で、僕がいない時でもビスケットと日向ちゃんは、GLな世界にどっぷり

ハマってしまって、いつの間にか僕の部屋に大人のおもちゃが転がってる。


この話ってもっとさ、ビスケットが活躍するようなストーリーじゃなかった

っけ?

正義のヒロインものじゃないの?


ジャンルはSFじゃなかったっけ?・・・はっきり言ってこれって百合カプじゃん。


おしまい。








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BISCUIT(ビスケット) 猫野 尻尾 @amanotenshi

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