侮る勿れ。語られる評価は「レヴュー」や「応援コメント」以上の価値がある

当時直ぐにレヴュー出来なかったのを鮮明に覚えている。
そろそろ公正に評されるべきなのだろう。

レヴューの本旨が、拙作のキャラクターが『記号化』され配置されているとやられたからだ。
実は『記号化』されたものなど、最も忌避していたものだが、作品を成立させるためにキャラクターを用意したことは否めない。
ちゃんと見透かされているのだ。

本作はそれ以降、カクヨムコン10の終了をもってお蔵入りにしようと考えていた。
つまり今月末、明日までの限定公開と決めたのだ。

改めて見ると、そこには否定だけではなく、どう描くと魅力的に写るかのガイドもシッカリと評されている。

気が付くと、レヴューを入れ損ねていた。
ちょうど作品をお蔵入りにする折なので、シッカリと改めて自作に向き合った。
ヒロインはリアルに「ピンク色の髪」の女の子だ。
ただし、生い立ちや過去を描くのは短編には難しいと断じた。

「果たして、そうだろうか?」

実際本作は引き算の作品だ。
本編が1万字以上だった作品を9999文字に留めた。
拘りの9999文字作品である。

しかし作品には適正な文量がある。
自らの構想はそもそも長編ありきの作品だったので、それを短編として出品したことがそもそもの間違いだったのだ。

正しく、本自主企画は評しているのである。
ヒロインの過去を深く描いて、より人物に深みを持たせよ。
それにより「記号化」から脱せられると。

また妹キャラは、オールマイティを求めた。
其処には主人公との家族の絆の再生を求められた。
現実的ではないと思いながらも、そうした描き方は有り得るのではないかと視野が広がった。

是非作品づくりに行き詰まりを感じるようであれば、真摯に自主企画に参加されると良い。
その際に注意されたいのは、参加資格に准じた文字数、それとルビを削ることだ。
ルビを纏った文字は絵文字判定として、テキスト読みが出来ないとのことだ。
必要なら、漢字(かんじ)とすることをお勧めする。

稀有な良質な自主企画なので是非ともご活用いただきたい。

その他のおすすめレビュー

そうじ職人さんの他のおすすめレビュー87