アリアside 4
なんか目が覚めたら聖女認定されていた…
いやいや何で?
私そもそも教会に入ってすらないよ?
お父様が言うには
「アリアの功績を認めて、枢機卿自ら、
アリアを聖女に任命したいと使いを送ってきたんだ!すごいじゃないかアリア!」
うぅ、今更めんどくさいから嫌だなんて言えない…
お父様やお母様に恩返しもしたいし…
うーん、
やるかぁ、聖女
めんどくさいなぁ、
そこからは大変だった。
王都の教会に連れてかれて、
毎日怪我人の対応や偉い方々への挨拶などで、走り回っている…
疲れた…、眠りたい、
聖女になって数年、そんな生活が続いて
そろそろ限界を感じ始め、夜逃げでもしようかと考えていた頃、国から招集がかかった。
勇者パーティーへ入って魔王討伐?
「何でこんなめんどくさそうなのが私に…」
って思ったけど、よく考えたら良い機会かも?
魔王討伐したらお金いっぱい貰えるし、
それを親孝行の証にしてまた実家に引き篭ろう
そんなことを思いながら行った王城への招集
「あれ?あの人って…」
あの子に似てる人がいる
背も高くなってるけどたぶん間違いない。
え?何でここに?
その事に気を取られて、王様の話はあまり聞いていなかった。
その後の自己紹介で分かったのだが、まさかの賢者様だった。
膝枕の神様じゃなかった…
そんな人に膝枕してなんて言えない…
「てゆうか私のこと覚えてない?」
自己紹介をした時も思ったのだが、
全然覚えている様子がない。
本当に初対面だと思ってるみたいだった。
結構インパクトある出来事だったと思うんだけどなぁ。
「でも忘れてるなら好都合。ちょっとずつ仲を深めていって、信頼を勝ち取ってあの膝を手に入れる」
普段演じている清楚キャラでいけば大丈夫だろう。
そう思っていた次の日…
早速バレた…
完全に猫かぶってるのバレた…
どうしよう…もうあのキャラじゃ無理
いっそのこと素でいってみるか。
もうヤケクソだしょうがない。
「なんかよく分かんないけど上手くいった…」
ほんとに何故か分からないけど次の約束まで
出来た…ゴリ押したらいけるもんだなぁ…
最後らへんあの子上の空だったけど大丈夫かな
「でもやっぱりあの膝は最高だった…
完全に意識が持ってかれるところだった…」
聖女という仕事と立場に追われる中、
唯一見つけたオアシス…
「絶対手放さない」
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僕の勇者パーティーは結構終わっている マヨネーズ大使 @mayonnaise10
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