アリアside 3
あの日から、寝ても寝ても寝足りない。
「絶対あれのせいだ…」
何回寝てもあの人の膝枕の気持ちよさを
思い出してしまう。
体が無意識にあの膝を求めてしまっている…
あの後お母様とお父様にあの子を
探してもらうように頼んでみたけど、
一向に見つかる気配がない。
街の人に聞いてみても、来る頻度はまばらだから次にいつ来るのかは分からないと言われてしまった。
(え?あの子私と同じぐらいだったけど?
たぶん10歳ぐらいだよね?逞しすぎない?)
最近は全然お稽古も手に付かないし、
お昼寝も物足りなく感じてしまう。
でも朗報もある。
前に泥棒に連れ去られてしまった事もあり、
護身術の為にも魔法の授業が追加されたのだが、その中で習った回復魔法、
これを使うと、あの人の膝の感覚に近しい、
なんとも言えない気持ちよさが来るのだ。
その日から私は回復魔法にのめり込んでいった。
歯を磨いている時も、勉強している時も、
ピクニックしている時も、そして肝心の寝る時もずっと回復魔法。
途中で結界魔法も使用する事で、雑音も排除できることに気づいた為、併用使用していた。
そして2年程経ったある日、
魔物の群れが街や村を襲った。
幸い私の屋敷のある街は冒険者や衛兵が
持ち堪えてくれた為、被害はなかったが、
守ってくれていた冒険者、衛兵、周りの村や街の怪我人が沢山出た。
そしてその時、回復魔法が使える私も怪我人の手当に回った。医療テントを埋め尽くす怪我人の数を見て、私は思った
(これ1人1人やってたらキリないじゃん…)
そこで私が思いついたのは、結界魔法と
回復魔法の併用による範囲的な回復だ。
通常、回復魔法は1人にしか使えない。
ただ日々の訓練(睡眠)により、結界内を
回復魔法で常時満たしている私にとっては
範囲を広げるだけなので、さほど難しくは無い
「よし、やってみよう」
自身を覆っている結界を広げ、
自身の周りに広げられるだけ結界を広げる。
それと同時に結界内を回復魔法で満たしていく。
「おぉ!傷が治っていく!」
「こりゃすげぇ!」
数分後、結界内のほぼ全員の傷が治り、
歓喜の声を上げた。
その声を聞きながら、魔力を使い果たした私は
意識を失った。
「流石に、疲れた……
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作者のマヨネーズです。
思いつきで突っ走ってきているので設定が
ガバガバになってるところがあるかもしれません。気になったところあったら教えて頂けたら幸いです。
あと最近pv増えてきて嬉しいですありがとう
ございます!
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