夢の君に恋した私

　私、雨宮　美春は昔からある夢に悩まされていた。

　その夢では私は子供の頃に戻ってて、公園で毎日泣いている。

　とても悲しくて辛い、悪夢かなと思われるかもしれないけど、その夢では必ずある男の子が登場する。

　彼は泣いてる私に何も言わずに寄り添ってくれて、私が泣き止むまでずっと一緒にいてくれる。

　彼が来てくれると私の啜り泣く声はすぐに消えていって、そのうちに彼に抱きついてしまう。

　彼は抱きついてくる私を優しく支えてくれると決まって私の頭を撫でてくる。

それがたまらなく嬉しくて、それまで泣いてた理由なんてどこかに飛んで行ってしまう。

ああ、ずっとこの夢の中にいたい！

そういう時に限って私は目を覚ますんだけどね。

私はこの夢のせいでよく寝坊するし、夜更かしなんて出来たことなか…続きを読む