第38話 エピローグ
わたしと奈央ちゃんが戸籍上の姉妹になってから12年、わたしと奈央ちゃんが恋人になってから2年が経った。高校卒業後。わたしと奈央ちゃんは進学先は違うものの、2人でシェアハウスして二人暮らしするようになった。いや、これまでも両親が殆ど家にいなかったから事実上の二人暮らしだったけれど。
互いの大学の友人の間でもわたしと奈央ちゃんの仲の良さは評判になってる。でも、あくまでわたしと奈央ちゃんは姉妹だから仲が良いと思っている人が殆どみたい。わたしと奈央ちゃんが『恋人』としてイチャイチャしてることを知っている人は特に仲の良い友人達しか知らない。まあ別に自分で言いふらすようなことじゃないと思うから、聞かれない限りわたしも積極的に話すつもりもなかったけれど。そして――わたしと奈央ちゃんが二人きりの時に何をしているのかを知っている人は殆どいない。
その週はうちの大学の試験期間で殆ど奈央ちゃんに構ってあげられなかった。そしてようやく試験が終わった試験最終日。家に帰ると、奈央ちゃんは頬を膨らませて玄関の前で腕を組みながら仁王立ちしていた。わたしのご主人さまは相当ご立腹みたい。
「もう、栞ちゃん遅い! この一週間、あたし、すっごく我慢してたんだから――今日は日が変わるまでは『命令』に付き合ってもらうからね、お姉ちゃん」
不意に話し方とわたしの呼び方が変わる。
普段、奈央ちゃんはわたしのことを下の名前で『栞ちゃん』と呼ぶ。それは奈央ちゃんに言わせるとわたしと奈央ちゃんは恋人であることを周囲にアピールするためみたい。あんまり周囲にはその意図が伝わってないみたいだけど。
でも、奈央ちゃんの部屋で奈央ちゃんの『命令』を聞くときだけはわたしのことを『お姉ちゃん』と呼ぶ。それは、わたしと奈央ちゃんがはじめて奴隷契約を結んだのがわたしが戸籍上も、そして自分たちの意識的にも『姉妹』だったことと、奈央ちゃんの気持ち的に『お姉ちゃん』を奴隷として命令している方が背徳感があって興奮できるから、らしい。わたしにはイマイチよくわからないけれど、嬉しそうな奈央ちゃんの表情を見られるのはこちらとしても嬉しいので、黙って従うようにしてる。
そんなことを考えてると。
「返事はどうしたのかなぁ、お姉ちゃん。お姉ちゃんは、あたしに従順な、かわいい奴隷の女の子だよね?」
奈央ちゃんに促されてわたしは頷く。
「もちろん。今日も気持ちよくさせてね、
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ここまでお読みいただいてありがとうございました。本作はこれにていったん完結となります。読んでくださった皆さんのおかげで最後まで投稿することができました。
もしこの作品が皆さんの心に何か少しでも残せるものがありましたら幸いです。また、コメントやレビューで感想を教えていただけると嬉しいです。
【百合】お姉ちゃん、あたしの奴隷になって! ~かわいい妹に「奴隷になって」とお願いされたので、奴隷になってみました~ 畔柳小凪 @shirayuki2022
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