第18話

 旅と言っても、もう行き先は分かってるし、そこまでスキル多少開放して行くだけ。


 ――本心としては、”シャドウ”なんて巨大な組織と戦うんだから、もう少し仲間がほしいところ。だって、RPGとかのゲームのパーティーって大体四人じゃん? 二人だと少し心もとない。


 アネットはこのことどう思ってるんだろ。何も思ってないことはないよね。きっと。


 「アネット」


 「何でしょう、琉海」


 「この二人だけで”シャドウ”のアジトに乗り込むのは、なんだか足りないような気がしない?」


 「うーん、そうかな。琉海のスキルで透明化してアジトに入れるし、琉海は十分強くない?」


 「まあ、確かにそうではあるんだけどさ。僕は攻撃特化じゃないし、そこまで戦えるかなって。仲間が更に居てもいいと思うんだけど」


 アネットは、うーん、と言って悩んでいる。うん、アネットに頼りにされてるのは良いんだけど、ほとんど一人で戦うことになるからきつくなるはず。何としてでも説得して、仲間を増やさなければ。


 「やっぱりさ、”シャドウ”とギリギリの戦いをするより余裕のある戦いをしたほうが良いと思うんだよ。だから仲間を増やさない?」


 「まあ、そこまで琉海が言うなら仲間を増やそう。確か、街の東にギルドがあるはずだからそこに行ってみる? そこなら、戦いの人材を探せるよ。でも、この頃平和になったから、ギルドもそこまで活発に動いてないらしいよ」


 「でも、行ってみる価値はあると思う。とりあえずそのギルドに行ってみよう」


 はーい、となんだか気の抜ける返事を聞いて、僕とアネットは街を歩いていく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

スキル【釣り】で無双ができるでしょうか つばめいろ @shitizi-ensei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画

同じコレクションの次の小説