【短編】冷熱(れいねつ)おとぎ~瑞花(ずいか)の騎士は火群(ほむら)の魔女の熱を溶く~

灯燈虎春(ひとぼしこはる)

再会

 望んでいた終焉は、ひどく呆気なく訪れた。



「誰か来た……!」


 燃え盛る古びた塔の一室で、火群ほむらの魔女──花染祈はなぞめいのりは勢いよく飛び起きた。

 所々が焦げて穴の空いた粗末なベッドは、祈の動きに合わせて灰が舞い上がる。口に入った灰かすを慌てて吐き出して、大きく取られた窓から外を見やった。

 視界に広がるのは──一面の荒野だ。乾いた土がひび割れる焼け野はらには時折、炎の波が走る。

 遥か遥か向こうには、石で築かれた高い壁があった。塔の周りを囲うようにぐるりとそびえ立つその壁は、火群の魔女による炎害えんがいがこれ以上広がらないよう、近隣の人々が設置したものだ。その際にも、火傷を負ってしまった者が多くいた。それを『視て』いた祈は、誰にも届かない謝罪を繰り返し──自決を選ぶ自由すらない自身の身を呪った。もう、何度目かもわからない。


「──火群の魔女」

 天高く聳え立つ炎を纏う塔に住み、周囲に炎害を撒き散らす厄災の魔女。

 幾人もの志高い青年が魔女を退治しようと果敢に挑んだが、大地を焼き尽くす業火の前には歯が立たず、誰ひとりとして塔にたどり着くことすらできなかった。

 その度に、魔女の哄笑こうしょうが夜空を不気味に揺らす。


「──火群の魔女」

 そう呼ばれるひとりの少女の名前を知る者はいないのだろう。

 彼女は、花染祈は、ただの火群の民だった。

生まれつき火の魔力をその身に宿す火群の民は、そばに置くだけで人に祝福を与えると言い伝えられている。

 真偽の程は定かではないが、それを信じる者は多くいた。火群狩りに遭う最中に家族とはぐれた祈はその内のひとりに捕まり、なす術もなくこの塔に囚われたのだ。


「氷……?」


 見れば、石壁を巨大な氷壁が覆っていた。そのまま、枯れた焦土をも次々に凍っていく。指先が、小さく痛み始める。


(……瑞花ずいか、だ)


 なるほど、道理だ。火群の民と対極に位置するのが瑞花の民だった。雪の魔力を宿す彼らにかかれば、塔周辺を燃やし続けるこの火群の魔女の炎にも対応できる。

 だが、そもそもの相性が悪い火群の民と瑞花の民の交流はほぼなく、正反対のその性質は互いの生命を削ると言われていた。そして、ひどく排他的とも。

 わざわざ火群の魔女を殺し英雄になろうとする瑞花など、今この時までいなかったのだ。


『ハ、これでようやっとお前ともお別れだな、灰被り!』

「……うるさいな。きみも私と一緒にここで死ぬんだよ」

『冗談はよしてくれ! 何が悲しくてお前みたいな貧相なガキと心中しなきゃいけないんだ!』


 祈の首につけられた首輪の中心の硝子玉、その中の青白い鬼火──愚者ぐしゃの火がうるさく喚く。

 この塔に無理矢理連れてこられ、最初につけられたのがこの首輪だった。祈が自身の炎を操り逃げ出せないよう魔術師の塔のあるじが呪いをこめた呪具だが、元は罪人か何かの魂らしく、口うるさくてかなわない。


(……塔の火が、消えた)


 空がにわかに暗くなった。厚く灰色の雲から、白い結晶がゆっくりと落ち始める。初めて見るこれが雪だと、知識だけでは知っていた。


(綺麗……)


 すべてを焦がし燃やし尽くす自身の業火なんかより、余程。

 開きはしない嵌め込み式の窓に両手をついて外を食い入るように見つめていた祈は、ふるりと身体を震わせた。

 おそらく、塔全体が雪に覆われているのだろう。

 これまで常に聞こえていた火の爆ぜる音は消え、耳が痛い程の静寂が辺りを満たした。

 吐く息が白い。初めてのことに、祈は状況も忘れ小さく笑った。


 魔術師としては高名だったと云う塔の主はある時病に倒れ、医者を呼ぶ暇もなく呆気なく死んだ。

 それでも、首輪に、塔に、何重にもかけられた呪いは解けず、その上自死は選べない。主を喪った塔に残ったのは、身動きの取れない呪われた火群がひとり。

──年々と、延々と、制御の出来ない炎は勢いを増していく。やがて周囲に魔女と呼ばれていることを知っても、祈にできることはない。誰かこの哀れな魔女を殺してほしいと願うほか。

 階段をのぼる、誰かの足音が耳に届く。やがてそれは扉の前で止まり、静かに扉が開いた。


「──……」

「こんにちは、可愛いお嬢さん」


 冷気を纏ったその男は、窓辺にたたずむ祈を認めるとにこりと笑った。


(おっきいな、この人……)


 祈の人生においての他人は老いて背の曲がった塔の主が主で、目の前の男とは似ても似つかない。背は高く、鍛えていることが服の上からでもわかる程だ。

 無意識に後ずさりかけた祈は、慌てて踵に力を入れた。


「いやぁ、ここはなかなかに暑いね。少し冷やしちゃったけど、体調はへーきかな?」


 想像していたよりも友好的な態度に戸惑いながらも頷いた祈を見て、男は小さく息を吐いた。


「俺は、歓喜伊織かんぎいおり。まぁ、しがない騎士なんぞをやってるんだけど──名前、を、聞いても?」

「ぁ、え? は、花染祈です……」


 顔を見た途端直ぐ様息の根を止められるかと思っていたが、腰の剣に手がかかる様子もない。


(はっ! 魔女っぽい言動した方がいいかな? この人が私殺して気に病んだりしても申し訳ないし……いやでもそもそも火群って瑞花には嫌われるから大丈夫かな)


 内心そんなことを考え頭を悩ませていれば、伊織は口元に手を当て何やら呟いている。


「花染祈……祈か、そっか」

(なんだろ、死んだ後に石碑にでも名前刻まれてゴミ投げつけられるのかな……)


 よくよく聞けばそれは自身の名で、死後の光景を妄想した祈は眉を下げた。

 彼なりの拷問か何かなのだろうか。呪われた自分はそれを甘んじて受けるべきなのだろうけれど、早く終わらせて欲しいも思ってしまう。


「あ、の……」

「──ねぇ、この雪うさぎ、覚えてたりするかな?」

「あ、え?」


 そう言って、伊織が見せてきたのは手のひら大の雪うさぎだった。その耳が、ぴくりと動く。


「この子……」


 瑞花の持つ雪うさぎは、雪で作られた雪遊びの一環ではない。魔力によって形作られる、分身とも言える精霊のような存在だ。

──祈が雪うさぎを見たのは、これで二回目。

 火群の魔女が存在するせいで乾燥する塔の周辺には間違っても雪など降らないが、ただの一度、雪うさぎが昔に助けを求めてきたことがあった。

 瑞花の雪うさぎが火群に助けを求めるのは、文字通り暖を取りたいからだ。まだ幼い瑞花は体温調節がうまくいかずに、命を落としてしまうこともあるという。

 だから、塔の主に気づかれないよう細心の注意を払って火の小鳥を飛ばした。

 火の小鳥は数日後に無事に帰ってきたが、まだ幼い火の小鳥は何があったかを聞いても要領を得ず、祈はやきもきする日々を送るしかなかった。

 それ以来雪うさぎを目にすることはなく、今の今までその出来事自体をすっかり忘れてしまっていた。


「──ガキの頃、妹とふたり、谷底で低体温で死にかけてた俺たちを救ってくれた火の小鳥がいたんだ」

「……」

「確かに、きみと同じ魔力だった。いやぁ、偶然ってすごいよね!」


 火群の魔女がいるっていうから何とはなしに顔を見に来たんだけど~、たまたま近場まで来たから~、などと伊織が言っている言葉は右耳から左耳から抜ける。

 ただ、──安堵した。

 目の前の男は、魔女として周囲を傷つけるばかりの祈が、唯一救った存在の証左。

 口ぶりからするに、妹も元気なのだろう。会うことはないけれど、胸が詰まった。


「よかった……」


 あの時、必死に何かを訴える雪うさぎを無視しなくてよかった。

 おかげで、ただの一度でも、誰かの助けになることができた。

 涙ぐみながら思わず雪うさぎに手を伸ばせば、鼻先をちょんとぶつけてくる。つられるように指先であごを撫でてやれば、赤い瞳がゆっくりと細められた。


(か、可愛い……っ!)


 祈が小動物特有の仕草に震えていれば、それを眺めていたはずの伊織はなぜかきつく瞑目し、天を仰いでいた。


        ◆◆◆


 部下五人対自分ひとりの鍛練もとい運動不足解消のための乱闘を笑いながら繰り広げていれば、鍛練場に顔を出した主君──京極巽きょうごくたつみに手招きをされた。


伊織いおり、ちょっといいかい?」

「巽様? いかがされました? おやつの時間はまだですよー、ちなみに今日は俺特製のマドレーヌです」

「それは楽しみだね。──ところで、鮫蘭こうらん地方に火群ほむらの魔女がひとり、いるらしいのだけど」

「は……、」

「お前が探しているの人だったら大変だろうと思ってね。少しばかり遠いが、何、氷馬ひょうまを使えばお前ならばすぐだろう?」


──いとまをあげるから、いっておいで。

 そのまま踵を返して飛び出してきたから、思い返せば巽に頭を下げたかどうかも定かではない。礼儀になんて全く口うるさくない主君だから、さして問題はないんだけれど。

 生きる意味を、居場所を、与えてくれた主君には感謝してもしきれない。

 けれど、その前。自分と妹の命をこの世界に繋いでくれたのは、見も知らぬ火の小鳥だった。拙く走る雪うさぎに応えてくれたのは、見も知らぬ火群だった。


『こんにちは、可愛いお嬢さん』


 常の、飄々としていると評される自分はどんな風な言葉遣いをしていただろう。


(あぁ、くそ、声が震える)


 いつか、直接礼を述べたかった。

 文字通り命の恩人なのだ、相手にとっては迷惑かもしれないが、いつか見つけ出せたらと願っていた。

 たまたま耳にしたという風を巽は装っていたが、伊織の気持ちを汲んで件の火群を探してくれていたのを知っている。

──塔に近づくにつれ、感じる。確かに同じ魔力だ、あの時と同じ、暖かさ。


(何が魔女だ)


 調べる時間がなくこんな場所で幽閉されている詳細はわからないが、祈はどうみても殺されることを是としている。好き好んで周囲を苦しめることをする訳がなかった。

 こんなに優しくて、こんなに華奢で、こんなに暖かくて、穏やかな瞳の娘が。

 何があったのか、話を聞こうと口を開きかけた伊織の言葉は、どこからか聞こえてきたがさついた男の声に掻き消された。


『おいおい、いい加減にしてくれよ! 早く、早くこの小娘を殺せ!』

「……あ?」

『この灰被りは厄災だ! 早く殺せ! これ以上の被害を出したいのか!?』

『殺しにきたんだろう、何十年も炎害を撒き散らすこの魔女を!』

『あーあ、主様もお可哀想に! 火群の魔女に誑かされて人生を狂わせた! 見ろ、そこにある人骨を! 埋葬されることもない哀れな魔術師の末路を!』


 愚者ぐしゃの火は流れるように罵倒の言葉を口にする。

 いのりが、きゅうときつく両目をつむった。


「──その薄汚い口を今すぐ閉じろ」


 祈の首輪を一瞥した伊織は、正しくその鬼火が何であるかを理解した。器用に片眉を跳ね上げる伊織の、纏う冷気が強くなる。


「低俗下劣な愚者の火が。安心しろ、お前は二度と狭間をさ迷うこともない」


 伊織が吐き捨てた、その直後。


「っ……!」


 一瞬で、首輪だけが凍りついた。愚者の火が何かを喚くが、くぐもったその声は言葉になる程鮮明にはこちらまで届かない。

 伊織が伸ばした手が、肩をびくつかせた祈の肌には触れぬよう慎重に、首輪を掴んだ。


「え」


 思わず目を閉じた祈の耳に、硝子の割れるような音が響いた。恐る恐る目を開ければ、伊織の手によって氷漬けにされた愚者の火が首輪ごと砕かれていた。

 伊織が無表情のまま、片手を振るう。粉砕された首輪が、ぱらぱらと床に落ちた。


「ごめんねー、怖がらせたね」


 呪具が喪われた影響で魔力が不安定になり、瞬間炎の質量が増した。


「あ……っ!?」


 室内を飲み込む程の炎はしかし、視界を一面白く遮った雪に圧迫され掻き消えた。

 爆風とともに雪のちらつく室内を、呆然と祈は見つめる。


「家族はいない? なら、ここを出たら俺の住む地に一緒に行こう」

「……」

「俺の主君はお優しい方だから、心配はいらないよ~」


 けれど、祈は首を縦に振らない。理由がわからず小首を傾げた伊織に向かい、祈の震えた声が耳朶を打つ。


「わ、私は……魔女、なので」


──これ以上は、生きてはいけないので。

 続いた言葉に、伊織は唇を噛んだ。

 あぁ、あの愚者の火。もっと苦しめてから殺せばよかった。

 愚者の火の口ぶりから、何とはなしに状況を察する。おそらく祈は、魔術師に捕らえられこの塔に閉じ込められたのだろう。愚者の火は、祈が制御できないように魔力を不規則に増減させる呪具だ。あの様子では、魔術師が死んだ後も祈を責め立て続けていたのだろう。この狭い箱庭の中で。

 ただの少女が、自身を魔女だと、呪われた存在だと卑下するまで。

──魔女じゃない、魔女なんかじゃない。


「女神なんだよ……」


 少なくとも、自分にとっては。

 ぽつりとこぼされた言葉は、小さく掠れて祈の耳には届かなかったようだった。


(もっと早くに、助けに来れていれば)


 握り込んだ拳の、爪が手のひらに食い込んだ。後悔に苛まれかけたその時、脳裏をよぎったのは巽の言葉だった。


『伊織、後悔は死ぬ時にまとめてしなさい。人生は短いよ。もっと気楽に、楽しんでいこうね』


 拾われてからも、後ろ向きな発言ばかりをする伊織へ、巽は笑った。


『私の愛しい友だち。大丈夫、これからは楽しいことばかりだよ』


 そして、過去ではなく未来に目を向ける選択肢をくれた。行動は、未来をいくらでも変えるとも教えてくれた。


(笑って、ほしい)


 まだ知れたのは、名前だけ。

 彼女のおかげで救われて、どれだけの幸福を知れたと思う? 彼女にも同じだけの祝福が訪れないなんて、そんな馬鹿な話があるか。


(俺の幸福を、いくらだって分けてやれる)


 このまま拐うのは簡単だ、けれど、願わくば祈に選んでほしい。

 ここでひとり朽ちる未来ではなく、ともに在る未来を。


「え……?」


 伊織はついと、少女の前で片膝を折った。本来ならば唯一の主君にしかひざまづきはしないが、誠意が伝わるのならばかまわない。

 目を見開く祈へと、頭を垂れる。


「きみは、魔女じゃない。これから、俺がきみとともにいてそれを証明する」

「な、に言って……」

「……出会ったばかりの俺のことを、まだ信用はできないかもしれない、けど。とりあえず、一緒になんか旨いモンでも食いにいきましょ?」


 そう言ってにこりと笑いながら右手を差し出せば、眉を下げた祈の視線が揺れる。


「ここを出る理由が必要なら、また俺をあっためてくれるとうれしいなぁなんて。体温調節、苦手なんで」


──あの時と、同じように。

 躊躇う指先を、無理矢理に取ることはしない。長い長い時間をかけて、やがて祈は震える指先で伊織の手を取った。


「ありがと」


 無理矢理に雪で覆ってしまった影響か、祈の手は冷えていた。早く周辺の雪を溶かしてやらねばと考えながら、伊織はその両手をそっと握った。


        ◆◆◆


「寝てていーよ。すぐにつくから」

「う、ん……あの、どこ掴めば……?」

「っえ、あー……? てきとーにどーぞ? 落としたりしないから、安心していーよ」


 荷物はないと言うから、いのりを抱き抱えて氷馬ひょうまに跨がる。躊躇いがちに見上げてくる祈から目線を逸らしながら、伊織いおりは思わず首筋を掻いた。


(待ったこれやばい近いな……?)


 止んだはずの雪が、再び降り始める。

 感情の起伏によって雪を降らせる瑞花の性質があるが、なんかもう一瞬で吹雪に近い。周辺の村々から悲鳴が聞こえる気がする。

 寒さが堪えるのか、眉を寄せた祈が伊織の胸元にしがみついて顔を寄せた。

 吹雪が激しさを増し、何やらひょうまで混ざり始めた。こんな風になるとは知らなんだ。


(まずいまずいまずい俺落ち着いて?)


 氷馬の上で女の子を抱えながら精神統一をする伊織の姿を見たら、騎士団連中はさぞや大笑いするだろう。くそったれ。

 雪うさぎに勢いよく頬をはたかれようやっと落ち着きを取り戻した伊織は祈へ謝罪をしつつ、煤まみれの塔を飛び立った。

 しばらくして祈が眠りについた頃、伊織の肩に乗っていた雪うさぎがぴょこんと跳ねた。


「は!? っおい、待て馬鹿──、」


 慌てて腕を伸ばすが、指先が虚しく空を切った。

 伊織の魔力から形作られている精霊のようなそれだ、落ちても決して死にはしないが、下まで取りに行くのは少々骨が折れる。

 仕方なしに氷馬を下に向けた時──


「……やぁ、久しぶり。あの時は助かった。改めて礼を言わせてくれ」


 紅い羽根が、舞った。

 気づけば火を纏う小鳥が一羽、氷馬に追走するように優雅に飛んでいた。

 その背に乗った雪うさぎが、はしゃぐようにころころと転がっている。


──遥か昔の伝承では、瑞花ずいかの民と火群の民はその性質の違い故に袂を別ったとされる。同族に会うことは稀だが、確かに火群の民を貶すような発言を聞いたことがある。

 まぁ、一組くらい伝承の正反対を行く存在があっても問題ないだろう。どうせ短い人生、好きなことをした方が得なのだから。


「この子、マドレーヌ好きかな」


 しんしんと降り積もる雪の中を、瑞花の男と火群の少女が静かに進む。従えたるは氷馬と雪うさぎ、そして火の小鳥だ。空気が冷えすぎないよう時折炎を吹く火の小鳥は、わずかに後方に視線をやった。

 もう、塔は見えない。主の止まっていた時間は、ようやく動き始めた。強ばっていた祈の熱を溶いてくれた男に感謝するように、火の小鳥は一度、大きく鳴いた。


                    (了)

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