食パンが六枚切りか八枚切りかで悩んでもいい、日常の先のガールズラブ

アダルトグッズを買うのも、食パンが八枚切りで落ち込むのも、破滅的な承認欲求を満たそうとするのも、進路に悩むのも、この年代特有の感受性だからという理由で光って見える。何気ない日常の連続ではあるが、大きすぎない事件が起き、学校や家庭といったいくつかの箱庭の中であがく青春が生き生きと描かれていて、本当に美しい。
百合好き、GL好きの方は、生きたキャラクターたちの機微を味わい尽くせる本作を今すぐ読み始めた方がいい。

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