これは試練、試されている試験

矢斗刃

これは試練、試されている試験

愛とは一体どういう表現で表せばいいのだろうか?

恋とは勝手にしているものだろうか?

夢中になることを忘れてしまうのだろうか?

記憶に思い出に残るのだろうか?

かなり寂しくないか・・・

推しの卒業を間近に近づいてそんなことを考える。

「私のために何をしてくれるのかな?」と小悪魔的に聞いてくる。

自分には何ができるのだろうか?

まるで試されている。私の推しからの挑戦状と受け取ってもいいのだろう。


下手な字でファンレターでも書いてみるか?

読まれないで埋もれてしまうのが落ちかもしれない。

「うーん。」と思わず考えてうなだれる。

「がんばって!」と推しが夢にまで出てきてそんなことを言っているのだが・・・

「俺にどうしろと言うんだーーーー。」と思わず叫んでしまう。


考えて考えた結果が挑戦だった。

難しい挑戦だけどきっといい結果を出して見せる。

この間までD判定だったんだがな。

それができるかどうか時間は限られていたが、キーホルダーを握りしめながら推しに誓おう絶対に受かると!

時期は寒い季節に差し掛かって、この時期にサヨナラなんて悲しすぎるし寂しすぎるなと心もより一層寒くなってきているようだった。


「将来誰が忘れても俺だけは覚えているよ。」そんな風な独り言をぶつぶつつぶやくのだった。

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