第2話 明晰夢から現実へ


(久しぶりの明晰夢だったなー。)


やば!昨日、目覚ましかけるの忘れた!


夢から現実まで戻ってくるのは、一瞬だった。


はっと、iPhone14の電源ボタンを押し画面を覗き込む。


時刻は、7時38分───。


寝坊した。今日は仕事だからいつもより早く起きて準備しなくちゃいけないのに。


まだ半分眠っている身体を無理やり起こすように布団から飛び起きて


1階の洗面所までの階段を駆け足で降りていく。


寝起きで気持ちが悪い口の中を歯ブラシで磨いてスッキリさせた後、ほんのり温かいお湯で顔を洗う。


冷蔵庫から2日ぐらい前の晩御飯で残っていた焼きそばをお皿によそって電子レンジで温める。


───チン!



また駆け足で階段を駆け上がって、温めた焼きそばを机の上に起きながら


「ハルー!起きてーーー!」


そう、私には4歳になったばかりの息子がいる。


実家の2階の部屋が私と息子の部屋になっていて


私は、4歳のハルという男の子を育てている実家暮らしの未婚シングルマザーなのだ。





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世界でたった一人のハッピーシンデレラ(仮) 望月よしみ @yoshimi_mochizuki88888

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