第2話 往路区間予想(前編)

 第1区 嘉数純平選手

 

 嘉数選手は全日本1区で区間2位と好走しており、集団走でも十分に走られることが証明された。

 駒沢大の鳥子選手、青山学院大の野村選手、創価大の小暮選手など強豪メンバーに競り勝ったことは大きく、箱根でも十 十分走られると思う。

 ネット上での1区予想は上原選手や青木選手をあげているところが多い。

 だが、上原選手は雑誌のインタビューで集団走よりも単独走のほうが得意であると言っているし、青木選手も今年の出雲駅伝1区はよかったが、1年生のときの出雲駅伝と箱根駅伝で1区を走ったときは成績が振るわなかったので集団走はあまり得意ではなさそうである。

 単独走が得意な選手が多い國學院大の中で集団走で結果を残した嘉数選手の存在は大きいと思う。


 第2区 平林清澄選手

 

 平林選手は大学駅伝ファンなら誰もが認める國學院大の大エース。

 当然、エース区間である2区を走るだろう。

 しかし、平林選手を5区に予想するサイトもある。

 走り方が上りに適しており、走力もあるので区間新も夢ではない。國学院大は山が課題なので十分ありうるという見解だ。

 前田監督も「5区は平林が走る」というようなことを監督トークバトルの席で言っている。

 だが、この監督の発言は大風呂敷である。

 なぜなら、この2区には他の大学は絶対にエースを投入してくる。

 駒沢大は篠原選手、青山学院大は黒田朝日選手か太田選手をはじめとする日本人選手に加えて、最強留学生と言われている東京国際大エティーリ選手、創価大ムチーニ選手、城西大キムタイ選手などの各校のもっとも力のある選手たちが走る。

 ここで平林選手が他校のエースに負けない走りをすれば、他の選手の士気が上り、実力以上の力が出てくる。この区間でのエースの走りはレースを左右するかもしれないというほど重要である。

 この大事な区間を任せられるのは平林選手以外いないと考える。

 

   

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國學院大は大学駅伝三冠に輝く 青山 忠義 @josef

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