いつから?

@nekoneko8888

総集編

あなたは地域住民から待ち伏せ行為やストーカー行為をされたことがあるだろうか。

都会に住んでいる人間なら隣に住んでいる人間の顔さえ知らないなんてことがあるみたいだ。しかし、田舎は違う。誰がどこに住んでいるか、何の仕事をしているのか、家族構成はどうかなど全て知られている。たった1人の人間に話すだけで、その話した内容というのは瞬く間に広がり、やがてはそこに住んでいる人間のほぼ全てに話は広まってしまう。相互監視と言って、地域住民が連携して地域住民の行動をずっと監視しているのだ。そんなこと言ったって仕事をしている人もいるし、ずっと監視するなんて無理でしょ?と思われたあなた。甘すぎ。私の住んでいるところなんて、70以上の高齢者ばかりで、そもそも仕事をしている人間を探す方が難しい。いないわけではなくて、確かに誰かがどこかで働いているはずであるが。で、誰が私をずっと監視しているのかというと、自分の住んでいる3件ほど隣の自治会長の家に出入りしている人間である。自治会長とは何なのかというと、とても細かく区切られた町内の人間の代表者という感じである。出入りしている人間であって、必ずしもその家の人間ばかりでもない。自治会長から私を監視するように地域住民に依頼をして、何時から何時まではこの人に、その次の1時間はこの人に…というふうに割り振られているのだ。一人の人間が1日中一人で私を待ち伏せし、追いかけまわすなんて不可能だからである。何で私が監視されているのかがわかるかというと、私が出発するときには、必ず角の家の車が毎回理解不能な場所に止めて車内カメラで監視しているし、出発してすぐに私の進行方向とは逆側から特定の車が走ってくるからである。私を監視してくる車のナンバーをほぼほぼ暗記している私は、異常な走り方をする車とまともな走り方をする車の違いがすぐに分かる。暗くなってもいない昼間にハイビームで走行してきたり、私の車の前に入り込んできて超低速走行をしながら、ルームミラーをチラチラ確認してきたり、そもそも仕事場付近でハイビームで待ち伏せするなど、常識的に考えておかしいとすぐにわかるような行動をとってくるからである。考えてみてほしい。何の用事もないくせに早朝の4時半という真っ暗な時間に、仕事に来た私をハイビームで待ち伏せをする不審車両。不審車両は地域住民の車なのである。朝早くから仕事に来る私を四六時中監視しないといけないのだ。早朝だろうが深夜だろうが昼間だろうが、時刻を決めて連携して監視をしてくるため、時刻がどうだからというのは関係のない話。私を監視することに反対でもしようもんなら、今度は逆に連携して嫌がらせを受けるはめになるから、自治会長の指示なんて守らざるを得ないのである。たとえそれが犯罪や常識的に考えておかしな行動だとしても。それを知っているからこそ、地域住民の連帯意識というのはダイヤモンドよりも固く、反対などできるはずもないのである。早朝の時間帯というのは、決まってシルバーのボロボロの軽自動車が主となり私に対する監視をしている。何でわかるのかというと、毎朝4時半から6時の間に必ずそのボロボロの車が私の自宅の前を監視するために数回通るからである。その男の仕事は主に早朝に私の車を監視することで、自治会長から指示を受けているのである。たまたま、私が仕事場へ向かう時に反対方向へ行くと、そのシルバーのボロボロの軽自動車は停車中で、私を見つけるや否や猛スピードで走り去り、駐在所の前で急に停車し、爆発した頭をした男が車から降りてきて、トランクを探すふりを始めた。何かあればすぐに警察に駆け込めるようにわざわざ駐在所の前で停車したのである。その男は新聞配達とか、仕事をしているわけではない。自治会長から依頼され早朝の時間帯に私を監視するように指示を受けているのである。そして、待ち伏せした報酬として、いくらか自治会長からもらっているのである。田舎なので、都会と違い駐車する場所がないなんてことはなくて、ちょっと走ればどこにでも待ち伏せできるポイントというのは存在し、待ち伏せ役も同じところで待ち伏せて、私が来るとすれ違うため、すれ違うポイントまでほぼ同じなのである。今私が家を出発したと近所の監視役から待ち伏せ役に連絡がいくと、待ち伏せ役は私の車の位置情報を確認しながら、今か今かと出発し、私の自宅方向へ出発するのを待っているのである。そして、私の出発から1分もしないうちに、とあるカーブに差し掛かるポイントですれ違うのである。車にGPSの発信機が取り付けられているのか、警察から私のスマホの位置情報を得ているのか、ずっと監視していて連絡しあっているからわかるのか、どれかしかない。いずれにせよ、犯罪である。集団ストーカー行為なのだから。田舎の全てがこのようなことだとは言えないが、少なくとも私の住んでいる田舎というのは、集団ストーカー行為をしてきて、超低速走行をしてくる無脳な犯罪者が多数なのである。嫌がらせとは具体的に何をされているんだというと、前述の通り、私の車の前に入り込み超低速走行を行いルームミラーをチラチラ確認して喜ぶ行為や、単純に地域住民が私の行き帰りを待ち伏せているだとか、すれ違うだとか、仕事場の道具を壊しに来るとか、入り口をひもでぐるぐる巻きにしてくるとか、とにかくレベルの低い幼稚な犯罪者が集まっているのである。そして、監視対象者である私が少しでも困ったような話をすると村人全員で大喜びするのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

いつから? @nekoneko8888

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る