咲野さんお得意の、安心して読める異世界ファンタジーです。
主人公は、勇者養成学校で修業するルクス。厳しい選抜を潜り抜けて、勇者になれるのか不安な毎日です。そんな彼の面倒を見る師匠は、なぜか毎日壺割りばかりをさせます。まるで、あのRPGのガイ〇ラ師匠のようです。そんな、うさぎ跳びにも等しい(笑)、無意味な修業を続けるうち、あるとき、「もー、私のお家どうしてくれるのよ!」って、割れた壺の中から可愛い精霊のシェルが。。
ネタバレがアレなんで、このくらいにしておきますが、すったもんだの珍道中の後、願いを一つだけかなえて貰えることになりましたが、ルクスが選んだのは。。
読んだ方全てを幸せにする、ハートフルなストーリーです。
特にシェルのツンツンしたところがよい! デレはないですw
師匠がどうなっちゃったのかは、大変気になりますが。。
楽しいですよ。ぜひどうぞ!
唐突に選ばれし者になってしまった少年。
その少年が師匠から言い渡された修行はなんと壺割り。
疑いながらも、途中で投げ出したくない、もしかしたら、壺割りの次は本格的な修行かもしれないと健気に信じて壺を破り続けます。
その真面目さとやっていることのギャップにどこかシュールな笑いが生まれます笑
ラストはほっこり心温まるような感じでまとめられていて、とてもよかったです!
ゲームの勇者にとって、もはや様式美となってしまっている行動を、現実でやるならどうすればいいのか、何を気をつければいいのかを真剣に掘り下げた作品でなかなか興味深かったです!