第2話
「はっ!」
(ここは俺の部屋か?処刑されたはずじゃ?)
目が覚めると俺は自分の部屋にいた。周りを見渡すと記憶より幾分かもの新しく感じる。
そうしているとメイドのアーチェが入ってきた。
「アーノルド様、おはようがざいます。本日はすでに皆様が到着のため大広間へお向かいください。」
「アーチェ?お前ってそんな若々しかったか?」
最後に残っている記憶より幾分か若々しく感じるアーチェに、そんなことをつい聞いてしまった。
「失礼ですが、アーノルド様?私はまだ20です。確かに7つも離れている貴方からするとおばさんなのかもしれませんが、いささか失礼では?」
「す、すまなかったアーチェ」
俺は動揺して言葉が詰まってしまっていた。
アーチェの迫力に驚いたのではない。
ここが俺の処刑された時より、5年も前の時間だったからだ。
俺が処刑されたのは18の時、ついでにアーチェが25の時だ。アーチェの話が本当なら今より5年先の話だ。
「ア、アーチェ。お前が20というのは本当か?」
「アーノルド様?流石に怒りますよ?女性に年齢の話はタブーです。というか時間がないんですから早く大広間へと向かってください。」
「は、はい」
アーチェの後ろから般若のような顔が見えた俺は急いで大広間へと向かう。
今日わかったのは俺が5年前は戻ったらしいこと。これはアーチェの怒り具合からもわかるだろう。
もう一つは、女性に年齢の話は一生しないでおこうということだ。
何度も死を繰り返す俺は多分悪役なんだろう トランプのスペード @speeedo
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