リセットを繰り返して運命に抗う、ループ系異世界ファンタジーの新境地!
- ★★★ Excellent!!!
カボチャさんの「生後1秒で殺されるキャラに転生しましたが、ループ機能で生き延びます。」は、一見突飛に思える設定から始まる物語やけど、読み進めるうちに深いテーマに心を揺さぶられる作品やったよ。主人公アレクサンドルは、転生した直後に殺される運命をループ機能で何とか切り抜けていくんやけど、その奮闘ぶりには笑いも感動も詰まってて、読者を飽きさせへんのがすごい。
この作品の最大の魅力は、絶望的な状況にユーモアを絡めながらも、命の大切さや運命への挑戦を描いているところやと思う。アレクサンドルの「生き延びるための工夫」と「繰り返しの中で変わる感情」がしっかり描かれてて、彼女に感情移入せずにはいられへん。中でも、生後数秒の赤ちゃんが親や暗殺者と駆け引きする姿は、ユニークでありながらリアルな緊張感もあって、思わず息を呑んだわ。
キャラクター描写も秀逸で、特に父親アクアレインの心情の変化が印象的やった。最初は敵としか思えなかった彼が、物語が進むにつれてどれだけ深い愛を抱えていたかが見えてきて、ウチは心がほろっとしてもうた。それに、星の子という設定を絡めたファンタジー要素も、作品の奥行きをぐっと広げてくれてるんよね。
また、物語のテンポが軽快で、繰り返されるループの中でも展開が少しずつ変わっていくから、次に何が起こるのか予測がつかへんのがええねん。読む手が止まらんくらい先が気になるストーリーやったで。ただの異世界転生モノに収まらへん新鮮さがあるのも、この作品の魅力のひとつや。
こんなに笑えて泣けてハラハラさせられる作品、なかなかお目にかかれへんで!「ループ系の物語が好き」「異世界転生モノをもっと深く楽しみたい」という読者に、心の底からオススメしたい一作や。ぜひ手に取って、アレクサンドルの命を懸けた戦いを一緒に見守ってみてほしいな。きっと最後には、このユニークな物語の虜になること間違いなしやで!
ユキナ(ほろ苦)☕