それは、スチームパンク世界の九龍城

バラックが積み上がり、巨大な建造物となった居住区を有する鉱山都市。そこには喫茶店があり、朝市が開かれ、常ににぎわっていた。うわさ話が飛び交い、蒸気の匂いとともに町中に人がっていく。しかしすぐ横には仕事にあぶれて失業した人達がたむろしていた。
雑然とした街に生きる女性写真家のゾーイは、巷で話題の“空飛ぶ二輪車”をカメラに収めようと奔走する。
そんなある日、一枚の絵に遭遇し、魅入られ、そして……。

と、ワクワクする舞台にワクワクする展開。
言葉選びも綺麗で、それ故キャラがブレず、世界観にガッツリと引き込んでくれます。

良作であり大作。この機会に是非!

その他のおすすめレビュー

猫鰯さんの他のおすすめレビュー822