ロマン感じる鋼鉄の情景と自由な空

作品を通じて感じられるのが、その情景のイメージのしやすさです。
頭の中にすっと、鋼鉄でできた無秩序で複雑な摩天楼のイメージが沸き上がり、そこに空をかける自由な二輪車のシルエットが浮かび上がる。
狭くどこか息苦しい鋼鉄の地上部と対照的に、二輪車の駆る空はどこまでも自由で広く、気持ちがよさそう――そんな対比が強く印象づいて感じられます。
深い没入感を持って読み進める事ができる、とても良い作品です。

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