「時間は有限なのですが、未来は無限なのです。」
これだけだと、訳分かりませんよね。
時間が有限。
これは自明の理です。
未来は無限。
ここは謎なんです。
昔から、一秒後の未来は超膨大な数学的行列計算で分かると思っていました。
これは正にラプラス(悪魔)の証明ですね。
これを積み上げると、サイコロを振った瞬間に出目が確定していることになります。
ただ、人間はそこまで瞬時に正確に計算できないおバカさんだから、将来が見通せないのだと本気で考えていました。
ただ「ラプラスの証明」は量子論の研究が進み、否定されることになります。
極論、因果律の否定です。
それと同時に、未来は決して確定もしていないし、因果律にも縛られてないことが数式上証明されました。
そのため冒頭に戻るのですが、「未来は無限」なのです。
それは分かりやすく言えば、一枚の宝くじから始まるかも知れません。
そもそも価値観なんて曖昧なものです。
どんな未来が、小生の今後に明るい陽を射すか?逆に暗転させるかは全く分かりません。
象徴的なのが、昨今の通り魔的な犯行です。
闇バイトの犯行でも良いでしょう。
小生は北九州で起きた中学生の刺殺事件を耳にしたときに、縁もゆかりも無い命の代わりとなるなら、小生の命を差し出すのに!などと真剣に考えたりしました。
彼らには、明るい明日が確実に在ったはずだし、有るべきなのです。
未来の不確実性は不幸な出来事のみ浮き彫りにしますが、その陰で思わぬ幸運に巡り合うことも有るのでしょう。
それが量子物理学では、常識の世界なのです。