異次元の超能力バトルを制する、女性主人公の男前度が高い!

この作品は、まず冒頭の超常現象の描写にガツンとしたインパクトがあります。しかし、それはこの作品の一面を示しているだけに過ぎません。少し陰を感じるような日常が精細に描かれていて、だからこそ超能力が存在する非日常が際立つような印象がありました。

主人公の亜由美は医学部生でバーテンダーのバイトをしているという硬派な設定で、かなり強力な超能力を持っていますが、それをむやみに行使したくないという考えの持ち主です。

チャプター1では、敵となる超能力者との対決がメインとなります。敵の能力は相当厄介な性質のもののはずなのですが、それを真っ向から無力化していきます。敵側の視点も取り入れられており、それによって能力だけではなく肝のすわり方も含め亜由美のヤバさが伝わってきました。男前の女性主人公といった印象で、とても好感が持てました。

謎の組織の存在もほのめかされており、チャプター1で対峙する敵は、どうやら組織の中で末端も末端といったところの地位のようです。読み進めるごとに続きが気になっていくこと間違いなしの作品と感じます。

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