7-2.えっ、私の役目って魔力タンク”も”なんですよ??

 かくかくしかじかな理由で街を出ることになってしまった私たち”静かなる狼”である。追放なんて言っているけど、一応やらかしたことの始末を報告しに行く、みたいな感じだね。一応それが終わったら戻ってきてもいいらしい。


 森の被害、ひいては冒険者のガス抜きっていうのはもちろん事実なんだけど、街に被害を与えたという点も割と重視されていたりする。なにせこんな森のそばで生活できているのは街がちゃんと機能しているからだ。もし街を取り巻く壁に穴でも開いていたら、私たちは即時追い出されて二度と街に入るな、とか言われてたんだろうな。


 実際かなり厳しく注意された我々である。まあそれについては本当に申し開きもない。まさかここまで影響があるとは思わなかったし……。師匠でさえ本気で頭を下げていたからね。と、これ以上は言い訳になっちゃうね。


 でもね、私以外のメンバーは高位のパーティとしてこの街に貢献してきているし、実際街の冒険者以外から見れば危険な塔を排除したのも事実。魔人討伐を達成してこの程度の被害というのは奇跡的なことだとも言ってた。ギルド長がね。私じゃないよ。

 だから功罪相殺ということで一応追放ではあるけど、罰を受けたら戻ってきてもいいよって言う穏やかな処分となったわけ。私としては功の方が多いと思うけど、それでも被害にあった人とか、仕事が一気に減った冒険者からすれば文句が出るのは仕方ないよね。


 というわけなので、追放と言われていても準備する時間くらいはある。さすがに旅の道具がほとんどなくなっているからね、勝っておかないと。午前中は3組に分かれてそれぞれ必要な準備を分担している。

 リーダーはギルドに行って細かい調整とか話し合いを。旦那と先輩は今までお世話になった人とかに挨拶周り。そして師匠と消耗品担当である私は買い出し担当である。例によっていつも買い物に寄らせてもらっている雑貨屋ね。


 そして店内では私と師匠の購入方針の差がはっきりしてしまった。新しく買うなら軽くてコンパクトな天幕がいい私と、頑丈で実績のあるものを選びたい師匠。これは荒れるぜ……。なんて唇を舐めてみたけど、そもそも私と師匠の力関係なんて決まり切っていて、一度たりともひっくり返ったことがない。無論、私が弱い方である。悲しい…。しかも店主まで丈夫な奴の方がいいと思うよと援護に入ってしまう。これは…味方がいない?! 思わず誰かいないかときょろきょろ見回すけど、狭い店内には私たち以外いない。まあ探す前から分かってたけど。

 まあ外で雨漏りされるのは嫌だから今回は譲ってあげよう。だが次は譲らないぜ! 勝つまで駄々をこねてやる…!

 

 店を出て歩きながら、力説する。そもそも新しい物への興味はなくしてはいけないものですよ? 好奇心をなくした魔術師なんて……ええと、そう、泳げないカエルみたいなものですからね! んん、ちょっと違うか。

 しかし師匠も一応興味はあったらしい。でも試すことなく長旅に使うのは無計画すぎるって。なんという正論。あまりの正しさにぐうの音も出やしない。ぐう!


***


 師匠と並んでくだらない話をしながら向かった先は金芽の杯である。私の行きつけだったご飯屋さんだ。ゴーレムを倒したあたりで久々に顔を出した時、ここのウェイトレス(私の友だちね)に仲間を連れていくと約束をしていたのであった。だから、街を出る前の挨拶がてら約束を果たすことにしたのである。みんなが宿を出る前にしっかり店の場所を説明しておいたから、迷うことはないと思う。意外と私、道案内は上手だからね。これ言うとみんな眉を顰めるんだけど。失礼しちゃうよねぇ。


 さて、がらんがらんと入店を知らせるベルが鳴り、なじみのウェイトレスがやってくる。何だかすごいニヤニヤしている。私がちゃんと仲間を連れてくる約束を果たしたことに満足しているのかな?


「いらっしゃい。ね、うっかりパーティの荷物吹き飛ばしたって、ホント? 地面に大穴開けたり、街まで大風吹かせたのもあなたなんだって?」


 ちくしょう誰だ! 私の友だちにあることないこと吹き込んだ奴は!全部事実なのが質が悪いぞ!! 


「全て本当だ。こいつがやらかしてくれてな。おかげで街を出ることになってしまったんだ。」


 何がしまったんだ、だ! 師匠が私に説明もなしにあんなことやらせたのが原因でしょうが! これはもう全力で抗議する!! なんでこういう時だけ悪ふざけにノリノリなんですか!


 早くもウェイトレスはカラカラと笑っているし、奥からも聞き慣れた三人の笑い声が聞こえてきている。師匠ですら口元を隠している。


「こいつらぁ~!!」


 多分ウェイトレスが私の友だちだって自己紹介でもしたんだろう。それで、私のことを心配して、やらかしたりしてませんか? なんて聞いたんだ。そんなこと聞いたら私の愛すべき性悪パーティが何を答えるかなんて分かり切っているというのに! 天幕で言い合ってなければ先に店に着けたと考えるとあの無駄な口論が悔やまれる…!


「ふふふ、いいお仲間巡り合えたんじゃない? 私、いいと思うわよ?」

「もうっ! 私もね、すごくいいと思ってる!」


 師匠のお尻を蹴とばすように奥のテーブルへと押し出し、万一にもみんなに聞こえないように、私も本心を返す。このくらいの冗談は御愛嬌、ウェイトレスのノリの良さを見切っての冗談だったろう。だから、許してあげよう。文句はいうし、ここの支払いくらいは持ってもらうけどね! 


「それは期待できなそうねぇ……。」

「私もそう思う。」


 でも挑戦することに意味があると思うの。


 ***


 駆け付け一杯とばかりに、エールを片手に乾杯だ。まさに和気あいあいとしか言いようのない穏やかで明るい空気である。このテーブルのみならず、店中にあいあいさが漂っているだろう。ふっ、あいあいって何だろう? 

 ウェイトレスにもせっかくだから座ってもらって一緒に食事を取る。一通り料理を頼んでおいたけど、見た感じまだ忙しくはなりそうにないから、早めの休憩というわけだ。もちろん彼女の分は私たちが出す。

 話題の中心はやっぱり私たちの冒険譚。ゴーレムがそんな近くにいた事実に彼女は驚き、魔人の出現に目を丸くし、私が引き起こした太陽のごとき火の玉に呆れかえる。……そこはすごぉ~い!!っていうべきじゃない?


「そのせいで、ふふ、追放なんでしょ?」


 はいはい、その通りその通り。もう完全に私で遊んでるよね、この人。言っておくけど、そこでひたすら葉っぱばかり食べてるその人が諸悪の根源なんだからね。私なんて師匠の手先に過ぎないのさ!

 

「だなぁ。大体何かやらかすときはそこの黒いやつなんだよな。」

「そういえば思い出したわ、組んだばかりの頃洞窟でいい方法があるなんて言って、いきなり雷響かせてたわよね。牙蝙蝠を5匹捕まえればよかっただけなのに、百匹以上とやりあう羽目になったのも、あんたのせいよね。」

「こいつは昔からだから治んないさ。魚一匹のために川をせき止めて大目玉喰らったことだってあった。」


 あはは、そんなやついたら相当のバカですよ!


 当然私の頭は万力のごとき握力で締め付けられることになった。でも師匠を馬鹿に出来るチャンスを見逃したくなかったんです……!


 そして話が追放、一応一時的なものね、になるとさすがにウェイトレスも真顔である。冗談みたいに追放なんすよと言ってたけど、事実を並べると割とキツイよね。あんまりにも私たちがあっけらかんとしているせいで麻痺していたっぽいけど、改めてその重さに気が付いたみたい。

 でもすぐにいたずらな表情を浮かべて、あんたならありえると思ってたわ、なんて憎まれ口をたたく。全くよくわかっていることで。

 そして他の方々も、かなり無茶したんですよねと。否定できずみんなで苦笑い。


「では、街の人のために邪悪な魔人をやっつけてくださった皆さんのために、今日はお安くしますから、たくさん食べていってくださいね!」


 さっすが、話が分かる! 口笛が鳴り響き、拍手の嵐。彼女はちょっと照れくさそうにしていた。

 

 彼女と目が合う。ね、私の仲間、いいでしょう?


***


 お腹を満たし、友との再会を約束していい気分で明るい街へと繰り出そう! と思ったら、その前に扉があく。出る人が先だと思うけど、こっちは人数が多いから先に入ってもらう。

 そしてさっさと外に出ようとした私にかけられる声。一時期は毎日の様に聞いていた、その声は。思わず一瞬頭が真っ白になる。


「久しぶり。」


 あ、はい。

 

 声をかけてきた青年は、私がもともと所属していて、私を追い出さざるを得なくなったパーティのリーダーだ。相変わらず爽やかっぽい雰囲気で、それでも最後に会った時よりも精悍になったように見える。いや、今私適当言ったわ。最後辺りは私全然当時のパーティメンバーと顔合わせるのすらきつかったから、比較できるほど覚えてないって言うか……。しいていえば髪は伸びた、かなぁ?


 いきなり立ち話を始めてしまったが、それと察したか、外で待ってるなとみんなは先に出ていく。うう、気遣いはありがたいけど、こうしてやらかしてしまった相手と一対一は緊張する……!


「……元気にやってるらしいね。今の人たち、上位の静かなる狼だろう?」

「まあ、なんとか拾ってもらえましたから。」


 おっと、これでは何か嫌な人っぽい会話になってしまうな。慌てて付け足す。


「えと、別に恨み言とかあるわけじゃないですからね。私自身、期待外れのひどい魔術師だったって自覚はあるからクビになったのも仕方ないって思ってますし。まあ、それも含めて師匠たちに叩き直され中なんですけどね。」


 というか、久しぶりすぎて口調がおかしなことになっているな? そう言えば、こんな感じでしゃべってたような気もしてきたな。そうだ、魔術師っぽくあろうって、口調とか色々作ってたんだった。……もうちょっとまっとうに魔術師らしくあれよ、昔の私!


「……いや、君が頑張ろうとしてたのは知ってる。休みの日だってずっと魔術の練習していたのを、見てた。見ていたから。」


 ええ、それはちょっと恥ずかしい。無駄な努力だったとは言いたくないけど、相当空回りしてた自覚があるんですよ、こっちには。


 それきり彼は黙ってしまう。うーん、さすがにまだ気まずさの方が上回るよね。視界の端にウェイトレスがいてくれる。何かあれば介入するよって。まあここで相当クビについてクダを巻いていたからね。心配してくれてありがとう。視線でそう返す。

 にしても、わざわざ気まずさの中話しかけてきたんだから、用事があってのことだと思ってたんだけど。もしかして、言いにくいことなのかな? 上位パーティに入ったとしても、私なんておまけみたいなものだから精進しろ! とか? んー、あまりキツイタイプではなかったと思うけど、そういうこともありうるよね。

 なら私から言うか。首にした当人に追い打ちするのは結構気まずいもんね。


「私があの人たちにとってのおまけだってのは十分わかってます。でも、私はあの人たちと一緒に冒険したいって思ってるの。嫌がられても付いて行くぞってくらいに。……わがままでしょ?」

「……いや、そんなことを言いたかったんじゃないんだ。一緒に、ここでずっと一緒にやってきた仲間を、追い出してしまったのがずっと心残りで、謝りたかったんだ。」


 いやいや、自分でいうのも悲しいけど、当時の私なんて疫病神もいいところだよ? パーティ全体に悪影響しかないような質の悪いやつ。まあ他の冒険者のいるところで首にされたのはちょっと恨みに思ってたけどね。

 でもほかのパーティに変なのが行かないようにっていう警告でもあったのかなと今は思ってる。第一、結果的に師匠に弟子入りできたから万々歳だ。むしろ良かったまである。いや、さすがにそれは言っちゃダメな奴だな。


「ううん。あなたの選択は正しかったし、間違ってたのは私だった。だから気にしないで。今はこうしてお互い冒険者を続けられているんだから、それでいいじゃない。」

「……そうか。君は、収まるべきところを見つけたんだな……。」


 うーん、無理やり収まったというべきかも。まあ、受け入れられているって自信はあるよ。


「本当はさ……、いや、うん、なんて言えばいいのかな……。」


 なんだろう? よくわからないけど、なんか空気が重い気がする。ここはカラリと冗談で和ませるか。


「ふっふっふ、私をスカウトしたいっていうならもう遅いぜ! なぜなら私たちはこの街からも追放されたからだぁぐおぁ!!」


 言い切ると同時に思いっきり頭をはたかれる。


「あんたねぇ! 言い方ってものを考えなさい! 心配してみればこれなんだから全く! 正しい説明をする気がないのにいい加減なことを言わない! 」

「あ、はい、すいません……。」


 うぉ、すごい怒ってる…。確かに私たちの関係(追放者と被追放者)では良くない話題だったな……。しかも詳しく説明するような間柄というわけでもないし、冗談をいうにしてももうちょっと話題を選ぶべきだった……。


「あなた。”うちの”お転婆が迷惑かけたわね。ま、そういうことだから。」

「ええと、じゃあ、お元気で。もし気になるなら、あそこのウェイトレスが詳しいから聞いてみて。じゃあ、さよなら。」


 最後に酷い醜態をさらしたのでさっさとこの場から離れたい。多分次にこの店に来る時には彼女から大分文句を言われそうだ。その時は何杯でもエールを御馳走して機嫌を直してもらうしかないな。


 先輩の後に続いて外に出ると、みんなが待ってくれている。妙にニヤニヤと、私ではなく先輩を見ている。これは一体何事だ?


「過保護よのぉー。」

「うちのときたもんだ。」

「まあうちのだもんねぇ。」


 男連中が先輩に絡む。あ、先輩ったら、私のこと心配してくれたのね! なんて頼れる先輩だろう。それに引き換え、男どもときたら。


「うっさい!誰がここまで育てたと思ってるの!」

「魔術師としてなら俺だな。」

「うっ、そ、それ以外は私でしょーよ!」


 私の教育について酷い言い様だが、まあ仕方ない。むしろ大事なのは、先輩がやり込められているということだ。珍しい。何だか愉快だから、旦那たちの隣に立って、私もニヤニヤしてみる。


「あんたまでニヤニヤ見てるんじゃないわよ!」


 手加減なしのげんこつは文字通り星が見えた。きっと四人とも同じ星を見ていたね!


***


 森へ向かうのとは反対の馬車に乗り込む。いつもとは違う景色に、不安が半分、楽しみが半分。なにせ初めての王都だ。結構栄えているらしいから、田舎者の私としては気が気でない。王都の中に入る時には靴を脱がなきゃいけないってのは本当だろうか? ちょっと怪しい気もするんだけど、みんなそうだって言ってるからなぁ……。貴族相手に説明をしたり、多分他の塔への攻略に駆り出されるんじゃないかとも、思っている。さすがに塔一つにつき追放一件なんて琴にはならないだろうけど、ちょっと先行き不安である。


 まあでも、何も心配することはないのだ。なにせ私は一人じゃない。私たちは上位パーティ、静かなる狼だ。狼のえらいところは、暑いところから寒いところまで、どこにでも住んでいられること。つまり、どこでだってやっていけるのだ。それが王都であれ、知らないどこかの街であれ。


 とりあえず王都に行ったら王都中を散策しなくては。きっと先輩も付き合ってくれるはず。さすがにずっと王都のギルドに詰めっぱなしってことはないと思うしね。もう少しすれば王都では大きなお祭り(水神祭というらしい)もあるそうだし、きっと忙しくなるね。あまり遊んでばかりいると師匠に雷落とされそうだけどね。


 少しずつ小さくなっていく街を見ながら新しい冒険に慎ましい胸を膨らませる。

 それにしても、せっかくこの街で色んな人と仲良くなってきたところなのになぁ。あ、王都土産は何がいいか聞いておくの忘れてたな。王都は色んな流行の最先端というし、何をお土産にしても喜んでくれるような気もするけど。


「あ、師匠。王都まで行く間、新しい魔術教えてくれませんか?」

「ん、いいぞ。…何か覚えておきたい魔術はあるか?」

「うーん、個人的な理由で言うなら癒しの魔術がいいです。」

「構わんが、なんだ、その個人の理由というのは?」

「……えっと、師匠にして貰ったのがすごく、その、気持ちよかったので……。自分でも覚えたらいいかなって。あ、そうです、師匠にも覚えたらこの気持ちよさを教えてあげますよ!」


 なぜか師匠が頭を抑えている。なんだろう?


「先に障壁の魔術を、結界を覚えてもらう。禁術の塔を攻略する場合には必ず役に立つからな。出来れば火の魔術とは別にストック出来るようになってもらうとしよう。」


 なんで!? じゃあリクエストなんて聞かないでよ! 期待しちゃったじゃん!! 上げて落とすような真似をするなんてなんて酷い師匠だ。私は猛烈に抗議するぞ!


「しかし、攻撃と守りの魔術を使い分けできるようになれば、そろそろ魔術師見習いは卒業だな。」

「え、……それ、本当ですか?」

「いくつの魔術を使えるか、どこまでが見習いかの定義はないがな、複数の魔術を状況に合わせて使いこなせるというのは魔術師の基本だ。基本が出来るようになったのなら、見習いというよりは、そうだな、初級魔術師とでも言うか?」

「初級でも、魔術師だって言えるようになれるなら、私頑張ります。頑張りますよ!!」

「精進しろ。せいぜい厳しく鍛えてやる。」

「お願いしますっ!」


 私の大声につられてみんなが寄ってくる。


「お、見習い卒業間近か。よかったな嬢ちゃん。」

「実際大物を2体仕留めているし、普段から頑張っていたからね。順調で結構だ。」

「ま、普段の言動はもう少ししつけが必要なようだけどね。でもま、ちょっとは良くなってるわよ。」


 こ、こんなに嬉しいことってない……! まずい、ちょっと泣きそうだぞ? ううう、こんなに優しい言葉ばかり貰ってたら涙腺が駄目になってしまう!


「そういや、初めは魔力タンク扱いとしてとか言ってたもんなぁ。そこから考えりゃ、ずいぶん育ってくれたもんだ。」

「初めの頃は完全に外付け魔力だったもんねぇ。お陰で今もひよこみたいに後について歩くの癖になってるの、笑っちゃうわ。」


 なんだい! もう少し余韻に浸らせてくれてもいいじゃん! 全く酷い仲間たちだ。それに、師匠について歩くのはもうそういうものだから仕方ないの!


「いいんです、私は師匠の後に引っ付いてても! なぜなら私は”弟子”兼、”魔力タンク”ですから!」


 力強く言い切る。でも何やら反応が微妙……。


「お前、魔力タンクで終わりたくないとか言ってなかったか?」


 ふふふ、役目ってのはいくつあってもいいんです。師匠の弟子で、静かなる狼の火力役、そして冒険の役に立つ魔力タンクでもある! お分かりかな?


「そう、魔力タンクも私の大事な私の役目なんです!」


 つまりそういうこと! 師匠にだって文句は言わせないぜ! だからこれからもよろしくね、師匠!!





終わり



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