また迷いなく店に立つ日が来るとしたら、この心に吹きつけた木枯らしの季節の先に僕が何かを取り戻し、また見つけたあとのことになると思う。


 僕は用心深く戸締まりし、ようやく馴染み始めていた店を後にする。

 それから、もう二度と振り返らないで、ひたすらに歩いた。

 どこまでも続く道をたどるようにして。



(了)

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あにまるばー 悠真 @ST-ROCK

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