【キャラクター紹介】

【登場人物】


〇ティロ・キアン(偽)/?(本名)


 本作の主人公。生まれながらに天才的な剣技の腕を持ち、家柄も申し分ない上に国一番の美女の息子ということで容姿にも大変優れていて犬に懐かれるなど「基本的にいい奴」であるが、一夜にして全てを失い「嫌なこと」ばかりの人生を薬で誤魔化しながら生きてきた自他共に認める社会不適合者。そしてネーミングセンスが壊滅している。


 極度の不眠症と閉所恐怖症のせいであまりにも人生がうまく回らず、何度か人生を投げだそうとするが「発起人ライラ」に出会い、私怨を晴らすべく上司の一家を惨殺して最終的にリィア王家を滅ぼす要因を作る。


 なお特殊な訓練を積んでいるため、険しい山を半日かけて駆け下りたりいざとなれば素手で人を殺したりすることも出来る。


〇発起人ライラ


 名前だけ登場した本作のヒロイン(?)。あまりにも気の毒なティロを助けるために、各地に点在する反リィア組織をまとめる活動をしていることになっている女性。何故彼女がそんなことをする必要があったのか、というのも本作のテーマのひとつ。



【用語紹介】


〇煙草


 作中ではマイルドに「煙草」と表現されていますが、この世界の煙草はニコチンではなくリネンみたいなもので出来ています。なお「痛み止め」はケシの実で作るものに相当する何かです。


〇剣技


 文明レベルとしては19世紀から20世紀にかけて自動車が普及してきたくらいのものですが、この世界の人たちは剣技が大好きで未だに剣技が強い人がものすごく偉いことになっています。作中ティロは剣技の腕にかけては大谷翔平クラスの文句なしで最強なのですが、いろいろあって実力を発揮することができなくなっています。


〇反リィア組織と特務


 この半島には国家が5つありましたが、なんとリィア国が既に他の3つを武力で制圧するということをしています。それに反発したのが反リィア組織で、簡単に言うとテロリストです。それを取り締まるのが特務で、いわゆる秘密警察です。特務が追いかけるのは反リィア組織だけではないのですが、その辺りに関してはまたどこか別の場所で……。


【作品補足】


 この作品は三部作を予定していて、現在第二部を連載中です。


 第一部の事件編はティロの一家殺害に関わる関係者の視点から事件を追い、最終的に姿を消すことになるティロの正体を追いかける内容になります。第二部の全容編は全ての事件がティロ視点で描かれ、ティロについての疑問が全て解決することになっています。第三部の解決編では今まで書かれなかったティロ以外の登場人物の思惑が明らかになり、一家殺害事件以外に作中で大きく関わることになるオルド王家御家騒動がメインで語られることになります。


 つまり、お話としては全容編のティロ視点で最初から読むがわかりやすいのですが「何故彼が一家殺害をするに至ったのか」というテーマのため非常に暗く、「嫌なこと」のオンパレードで鬱描写が多いため読者の心臓が持たない可能性があります。そのため事件編であらすじを先に押さえてもらうと、全容編も多少余裕を持って読めるかと思います。


 なお、最終的にティロやライラをどうにか落ち着けるというのがこの作品の最終目標なので、全容編と解決編ではそれほど酷い終わり方には絶対しない予定です。さすがにハッピーエンド、とまではいきませんがそれなりに納得できる着地を用意してあるので安心して読んでほしいです。


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