最高の闇堕ちヒロインを描くために必要なものは才能と経験だと神が言った

女子高生の倫花は容姿が優れていて学校では高嶺の華。
倫花は巡る日々を幸せな日常と考えていた。

ある日、部員一人きりの漫画研究部で、彼女は『濁る輝き』を見つける。
光が暗く濁り輝く様を、事細かに描かれた埃のかぶった漫画を見つけてしまったのだ。
倫花はその漫画の病んで闇堕ちするヒロインに自分の運命の相手を重ねた。その漫画のヒロインこそが彼女の理想だった。

しかし所詮は二次創作の生き物。
漫画のようなヒロインが現実でも実在するとは限らない。

倫花は考えた。
考えに考え抜いた結果、自分で理想のヒロインを作り上げることを決断。

でもやり方がわからない。

そこで倫花は例の漫画の最終頁に殴り書きされた文を見つける。



――理想を現実にするためには、才能と経験が必要である――


これだ。

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