30歳、童貞、全裸で錬金術

誕生日の深夜。
30歳になった岡崎康生の脳内に、唐突な「声」が響く。

『錬金術「倍増」を獲得しました』

右手に触れた物を素材に、左手の物を2倍にする。
ただし、発動条件は「童貞かつ全裸」。
翌日、言われるがままに全裸で試した結果、カードは2枚になった。夢ではない。

トレカ、合成宝石、紙幣。
コピーされたのは物質だけじゃなかった。
経理部の彼は、法務部の元エリート弁護士・菅生葵にすべてを打ち明ける。
同じ番号の「2枚の新千円札」とともに。

その日から、全裸錬金術と法的思考で現実に挑む、
ちょっとズレたラブ&異能の日常が始まった。

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