史上最も過酷な「空気戦」

将棋界最高峰への登竜門、B級1組最終局。
A級昇格をかけて戦うは、美しきバランス型棋士・澤出香澄と、
通称「鬼の奈良」こと奈良勉七段。
しかし、対局は異常な様相を呈しはじめる。

盤上の読み合い、秒読みの駆け引き、
それに割って入る「臭い」。
それは、音もなく、確実に、相手の思考を破壊する。

将棋に必要なのは、読み、直感、集中力――
そして、耐臭力だった!?

史上最も過酷な「空気戦」の行方は。
これは、棋譜に刻まれない戦いを描いた、
静かなる「臭い」とユーモアの物語。

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